歯周病菌が認知症を加速させる研究を、誰にでも分かりやすく解説します!

『歯周病菌が認知症の原因の一つである』

ということはご存知ですか?

 

 実は口腔環境が悪いと認知症になりやすく、認知症の人は悪化しやすいということは既に発見されているんですね!

 

 そのため、介護施設などで

「口腔ケアは大事ですよ!」

という勉強会を行う際には

 

◎、歯周病予防のため

◎、口臭予防のため

◎、肺炎予防のため

だけではなく

『認知症予防のため!!!』

も付け加えないといけないわけですね。

 

 実は今までは

『歯周病菌が認知症を悪化させる』

は判明していましたが

『歯周病菌がどのように認知症に影響を与えているのか?』

は判明していませんでした。

 

 しかしこの度、九州大学の研究チームがそのメカニズムを発見したそうなんですね!

 

 そこで今回は

『歯周病菌が認知症を加速させる研究内容』

と題して歯周病と認知症の関係性を、わかりやすく解説して行こうと思います!

 

 この記事を読むことで

◎、貴方の家族の認知症進行を遅くする事が出来ます。

◎、貴方自身の認知症リスクを大幅に下げることが出来ます。

◎、認知症対策をする過程で、口腔トラブルも解消していきます。

 

 それでは歯周病菌と認知症の関係性についてをわかりやすく見て行きましょう!

 

 

 

歯周病菌が認知症の進行を加速させる!

 この度、九州大学の研究チームが発見したのは

『歯周病菌が認知症の原因物質を脳に運ぶ速度を加速させている』

ということです。

 

 そもそも

「認知症ってどうやってなるの?」

という人も多いと思いますので、順を追って説明していきます。

 

 認知症になる過程は大きく3つです。

①、特殊たんぱく質が生成される

②、特殊たんぱく質が脳に溜まる

③、特殊たんぱく質が脳細胞を破壊する

 

 この過程の中で、②の特殊たんぱく質を脳に溜める速度を加速させるのが歯周病菌なんですね。

 この流れについてもう少し深掘りしてみて行きましょう!

 

 

 

歯周病菌がどう認知症に影響を与えるのか?

 認知症とは70種類以上もあり、原因も違うのですが、その大半はアルツハイマー型認知症と呼ばれるものですので、本記事ではアルツハイマーを

『認知症』

と呼んでいます。

 

 その上で、認知症になる過程を見て行きますね。

 

 

<①特殊たんぱく質が生成される>

 認知症の原因物質は

『アミロイドベータ(Aβ)』

と呼ばれる特殊なたんぱく質です。

 

 聞き慣れない難しい言葉を使うと分かり難いので

『特殊たんぱく質』

と呼んで行きます。

 

 食事で体に取り込んだたんぱく質は色々な過程を踏んだ後、各器官に必要な種類のたんぱく質に作り直されるそうです。

 当然脳に必要なたんぱく質にも作り直されます。

 

 その過程で出来てしまった、いわゆる

失敗作がこの特殊たんぱく質』

です。

 

 そのため、年齢に関係なく、誰でもこの特殊たんぱく質は持っているんですね。

 

 

<②特殊たんぱく質が脳に溜まる>

 失敗作の特殊たんぱく質を体は必要としていません。

 そのため排出します。

 

 しかし、排出能力にも限界はあるので、特殊たんぱく質の量が多ければ当然排出しきれませんので、そのまま脳に蓄積されていくんですね。

 私達も年齢に関係なく特殊たんぱく質を持っているわけですが、それでも認知症にならないのは、排出しきれているからです。

 

 高齢になると排出能力は減少しますし、失敗作を生み出すことも増えてしまうので、結果として排出が追い付かずドンドン脳に溜まって行くという事のようです。

 

 そして歯周病菌は、この特殊たんぱく質を

『脳に運ぶ量を2倍以上』

に増やしてしまうそうです。

 

 運ぶ量が2倍になると脳に蓄積する量は

『約10倍』

に跳ね上がるそうです。

 

 単純に考えて、

『歯周病菌は認知症リスクを10倍に跳ねあげる!!!』

という事ですね。

 歯周病菌を放置することがいかにヤバい状況なのか、何となくイメージできますよね。

 

 

<③特殊たんぱく質が脳細胞を破壊する>

 歯周病菌の認知症に与える説明は終わったのですが、特殊たんぱく質がどう悪影響を及ぼすのか最後まで説明していきます。

 

 この蓄積した特殊たんぱく質は、付着した部位の細胞を破壊する事で知られています。

 

 だから

『認知症は脳を破壊する・委縮させる』

というわけなんですね。

 

 ちなみにこの特殊たんぱく質が脳に溜まるから認知症になるだけです。

 

 他の部位に溜まると、その他の病気になります。

 この特殊たんぱく質の蓄積が原因と言われている他の病気は

◎、リウマチ

◎、ベーチェット病

◎、ダウン症

◎、パーキンソン病

◎、ヤコブ病

◎、狂牛病

◎、ピック病

等々です。 

 

 

 

まとめ

 このように歯周病菌は特殊たんぱく質を運ぶ量を大幅に増やしてしまうんですね。

 その結果、排出能力を超えてしまい、ドンドン溜まって行ってしまうという事です。

 

 つまり逆を返せば、口腔内に居る間に歯周病菌を何とかすれば貴方の家族の認知症進行を遅くする事が可能だという事です。

 貴方自身の認知症リスクだって大幅に下げる事が出来るということです。

 ついでに、口腔トラブルも解消していきますし、良いことだらけですよね。

 

 通常は、このように排出が追い付かない状態になって蓄積され始めてから約20年で認知症を発症するそうです。

 つまり言い換えると、20年間の猶予があるという意味でもあります。

 

 認知症が発症する前の今知れて良かったですよね!

 まだ対策が取れる。

 何とかなり得るという事ですからね。

 

 まずは毎食キチンとした口腔ケア・歯磨きを行うことから始めましょう。

 既にやっているという人は、口腔洗浄液も使うようにしましょう。

 

 それでもまだ心配な人は、認知症治療の最前線を知るのも良いと思います!

 是非一読下さい

>>>認知症の進行停止・治療薬の発見。<医師:高田任康先生>

 

 

「ところで、この記事を書いている貴方はどなた?」

と疑問に思った貴方は私の自己紹介もご覧ください。

>>>ふたひいとは何者?

 私は介護に関してこのように

◎、曖昧なまま使われている部分

◎、時代の変化についていけるような情報

◎、介護に対するやる気の向上

等に関する情報を出していきますので、是非また来てくださいね。

 ツイッターでは私がその時々で思ったことを気ままに垂れ流していますので、ツイッターのフォローもよろしくお願いします。

>>>ツイッター『ふたひい@介護』へのリンク

◎、『ふたひいの話を聞くよ!相談室』

等も宜しくお願いします。                                     

ふたひいに

「これで缶コーヒーでも飲んでよ!」

と応援してくれる貴方はこちらからお願いします。
ふたひい@…にOFUSEする