2024年から介護業界が変わる?『介護報酬改定の方針について』をわかりやすく説明します。

 2024年は介護報酬制度の改定が行われます。

 介護報酬とは、ザックリしたイメージとしては、今後3年間の介護職の給料が決まるモノと思ってください。

 つまり

「介護職の給料を上げてくれ!」

は、今この瞬間(2023年10月~12月)に叫ばないと意味がないんですね。

 そんな大事なことが今、動いている最中なんですね。

 

 そして、それに関する政府の話し合いが行われました。

 >>>首相官邸『デジタル行政改革会議』へのリンク

 >>>【介護報酬改定】厚労省、「基本的視点」を提示 柱に「働きやすい職場づくり」 処遇改善や生産性向上など重視

 とはいえ

「難しくて、私にはよく意味が分かりません。」

「私にもわかるように説明して下さい。」

という声も多く聞かれます。

 

 そこで今回は、今後3年間の介護職の給料が決まる政府の話合いの内容

『介護報酬改定の方向性について』

をわかりやすく説明します。

 この記事を読むことで

◎、介護職の給料アップのための行動が取りやすくなります

◎、変化を受け入れないと給料アップはしないことが理解できます

 それでは、介護報酬改定の方向性について一緒に見ていきましょう!

介護職の給料はどうしたら増えるの?

 介護職の給料は

『政府が指定する行動をすれば増える』

です。

 介護報酬とは、先ほども言ったように介護職の今後3年間の給料を決めるようなモノだと言いました。

 これは政府が指定した行動や運営をしている介護施設への報酬という形で支払われます。

 そして、それが介護職の給料に上乗せされるという仕組みですね。

 これが3年に一度見直されるため、今後3年間の給料を決めるというわけです。

 

 つまり、介護職の給料が上がるためには

1)政府の指定している行動を知る

2)その行動に沿った変化を受け入れて実行する

ということが必要になります。

 そしてこの記事では、最初にすべき『政府の指定している行動』の方向性を知ることができるわけですね。

(まだ具体的な内容までは詰めていないので、方針だけです。)

 

「その方針とやらはどんな感じなの?」

と言うことで、

「今すぐやれ!」

と政府が強く掲げている大きな柱は

『人手不足解消』

です。

 そしてそのためにすべきこととして大きく3個

①、働きやすさ

②、効率化と可視化

③、デジタル化

 これらについてもう少し詳しく見ていきましょう!

政府が介護業界に求める3つの事

①働きやすさ

 まず一つ目が

『働きやすい職場環境を整えろ』

です。

 要は

「介護は退職者が多すぎる!働きやすい環境を作って、定着率を上げろ!」

ということですね。

 具体例としては

◎、介護職の負担軽減

◎、介護助手要員の増加

◎、テレワークの導入

等です。

 

 介護職の負担軽減は、介護ロボットやデジタル端末の導入、無駄な業務の廃止、時間外勤務の軽減等々ですね。

 特に介護って、通常業務だけでヘロヘロなのに、そこにプラスして無駄な会議や時間外勤務をさせられると心を削られますからねぇ。

 介護の会議はやる意味がないほど中身がスカスカだったり、普段からの密なコミュニケーションをしていれば事足りるものばかりですからねぇ。

 

 介護助手要因とは、シーツ交換ボランティアとか、清掃員、送迎専属運転手等ですね。

 そのような人達が居れば、介護が介護に専念できるというわけです。

 彼ら・彼女らが居るのと、居ないのとでは雲泥の差ですよ!

(施設によっては、彼らも介護職員として計上して数値をごまかしている、嘘のような施設もあるので注意が必要です!そのようなところは数値だけ見ると充実していますが、実情は人手不足が深刻で現場はひぃひぃ言っています。)

 

 テレワークの導入は、先ほどの無駄な会議等に通じますが、勤務後に会議が始まるまで1時間、何もせず待たされるとか、寿命の無駄遣い・拷問ですからね。

 そんな寿命を削ることを強要されるくらいなら、テレワークで会議に参加させて欲しいですよね。

 そもそも中身の何もない、無駄な会議なんだし。

 このように

「仕組みの部分で働きやすいさを向上させてください。」

という要望ですね。

 これらのように、

『良い職場環境に向けて行動している施設には報酬を多く出す』

というわけです。

 

 これを見た介護職からは

「働きやすさで重要なのは、そこじゃない!改善して欲しいのは人間関係!理不尽にイジメをしてくる先輩やお局を何とかしてくれ!」

という悲痛な叫びが聞こえてきそうですが、それは国というか、職場や上司がやるべきことですから、今回の内容とは少し違う部分なんですねぇ。

 私もそれによって自殺している同僚が2名(首つりと飛び降り)いますし、私も死ぬ一歩手前まで落ちましたので気持ちは分かりますけどね。

②効率化と可視化

 2つ目は

『無駄を減らして、数値化しろ』

です。

 先ほどの働きやすいさと被る部分もありますが、介護現場は無駄が多すぎる。

 その無駄を減らせということです。

 そして、無駄を減らしたというのなら、それを数値化して誰の目から見ても明らかにしろ!

というわけです。

 その数値を見て介護報酬をどれくらい出すか判断するわけですね。

 ちなみに、その報告内容を元に介護施設を採点しているシステムがあるんですよ!

 知らなかったという貴方は是非一度自身の施設を調べて見て下さい。

 >>>>厚生労働省『介護サービス情報公表システム』へのリンク

 

 このように言われると恐らく

「無駄って言いますけど、どれも必要で始めたことで、無駄じゃないんですよ!」

と感じますよね?

 その通りです。

 介護現場では他所から見ると一見無駄に見えることでも重要なことだったりします。

 しかし逆に、始めた当初は重要でも、それを継続していく上で不要になっても、継続したままのことも無数にあります。

「ところで、○○さんのこの対応って、なんでやってるんだっけ?」

「いや、私が入職した時にはすでにやっていたので知らないです。」

なんて会話、一度はした経験がありますよね。

 今回政府が言っているのは、そのようなところです!

 

「でも、習慣になっているような介助って中々自分達では気付かないモノなんですよ。どうしたら良いんですか?」

となりますよね。

 そこで次のデジタル化になります。

③デジタル化

 3つ目のデジタル化は

『仕事の効率化と無駄の検出』

です。

 デジタル化で効率化は何となくイメージできますよね?

◎、介護記録のデジタル化

◎、オンライン受診の積極活用

◎、テレワークを増やす

◎、申請手続きのデジタル化

等です。

 

 もう一つの無駄の検出は、先ほど出た

「無駄を減らすと言っても、何が無駄なのか自分達じゃ気付けないんですよ!」

の部分にAIなどを活用して検出してもらうということです。

 AIに感情はありませんので、凄く客観的に

「そこ無駄、あれも無駄」

と指摘してくれます。

 そして、それをAIが数値化して、まとめてくれるので、そのまま報告したら報酬アップという流れですね。

 無駄が減れば職員の負担も、残業も減りますので良い流れですよね。

 

 このように見てくると

「無駄にこそ、人生の大切なモノがあるんだよ。なんでも効率化、効率化って寂しいなぁ」

と抵抗する介護職員がたまにいますが、それは嘘です。

 今まで彼らの主張を腐るほど見聞きしてきましたが、今のところ100%、彼らは自分が変化を受け入れるのが怖かったり、何か新しくやるのが面倒ということに、もっともらしい言い訳をしているだけですね。

 

 介護での効率化は、それで生まれた時間をご利用者と関わることに充てるという使い方になります。

 無駄な業務のせいでご利用者と関われずに、常時感情のない、ただ命があるだけ状態の生きた人形状態のご利用者が沢山いるんじゃないですか?特に特養は。

 それを変えていくための効率化です。

 どっちの方が冷たくて、寂しい行動でしょうか?

 私は業務を効率化して、ご利用者と関わる介護の割合を増やす方が温かいと思いますけどね。

※『作業的な行動=業務』、『ご利用者と人間として関わる行動=介護』として言っています。

 

 是非自分達の給料アップも踏まえて、介護の方向性や考え方も見直してみてはいかがでしょうか?

 介護報酬改定に関して、介護職の給料という点についてはこちらの記事もご覧ください。

 >>>『2024年、介護職の給料がアップする!?』その動きをわかりやすく説明します。

 私は普段からエックスでこのような情報を投稿しています。

 ブログよりも早く、情報も多いので、気になる貴方は是非フォローして下さいね。

 >>>ふたひい@ありがとうプロジェクトファウンダー

最後に

 今回の内容を一言でまとめると、要は

『文句だけで何も行動しない、変化も受け入れない腐った施設や介護職は給料上げないよ。潰れても仕方ないよね。』

と言っているわけですね。

 うん、その考え方は凄く良いですね。

 無駄にお金を食い潰し、職員を使い潰す職場はバンバン潰れてもらって、その分をキチンとしている介護施設にバンバンつぎ込んで欲しいですね。

ちい&ふたに

「これで缶コーヒーでも飲んでよ!」

と応援してくれる貴方はこちらからお願いします。
ちい&ひいにOFUSEする