求人サイトを利用している介護施設は常時人手不足!その理由を解説します。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で倒産等により職を失う人が増えると言われています。
そのため
「介護職希望者が増えるのでは?」
との声も一部では聞こえています。
しかし、世間的に介護業界は人手不足のイメージが強いです。
人手不足だと、職員の負担は大きくなりますし、人間関係もピリピリしがちです。
そのため、介護の世界に飛び込むなら
「人が少ないなら少ないなりに、常に人手不足な施設だけは出来るだけ避けたい!」
と考えますよね。
しかし、人間関係とか職員負担は実際に働いてみない事には見え難い部分です。
そんな介護業界について
「介護の仕事を探しているんだけど、どこで探したら良いんだろう?」
「人が常に不足しているような施設を出来るだけ避けたいな。知る方法はある?」
という求職者の貴方。
「求人を出しても全然反応がないんだよなぁ」
という介護施設向けの内容となっています。
最初に結論を言うと
『求人サイトを利用している介護施設は常に人手不足』
と言えるので、常時人手不足な職場が嫌な人は避けるべきです。
そこで今回は、何故求人サイトを利用している介護施設は常に人手不足なのかを説明していきます。
その理由は4個です。
◎、介護の需要がない
◎、インパクトがない
◎、職場の魅力が出せない
◎、仕事が雑
◎、介護の仕事を探す上でオススメの場所は?
最後に介護の仕事を探すオススメの場所も紹介します。
この記事を読む事で、常時人手不足となっている介護施設を避けて求人を探す事が出来ます。
それではそれぞれについて詳しく見て行きましょう!
求人サイトを利用している介護施設が人手不足な理由『介護の需要がない』

結論:『介護は無数にある職種の一つに過ぎない』
大手の求人サイトを一度見て下さい。
物凄い数の求人が載っています。
条件の絞り込みだけでも職種が沢山あります。
更に、求人サイトごとに力を入れている職種はあります。
大手は主にエンジニアとか、法律家のような専門職辺りに力を入れている事が多いです。
つまり求人サイトにとって介護職の掲載はおまけです。
求人広告数を上げれば
『業界最大の掲載数!』
『登録者数○○万人突破!』
のように宣伝できますからね。
求人サイトに介護職の求人を出しているのは
『家電量販店に売られている、線香』
のようなものです。
客の目に全く付かないわけではないし、1個も売れないわけではない。
しかし、売れ行き不良な商品なのは間違いない。
まさに求人サイトに掲載している介護施設はそんな感じです。
そんなとても低い確率に賭けている暇があったら、もっと他にやれることがあります。
そのことに気付いていないから、安易に求人サイトに掲載しているわけですね。
そのため、求人サイトに掲載して満足しているだけの介護施設には、いつまで経っても職員は集まりませんので常時人手不足と言えます。
この辺り、更に詳しく知りたい貴方はこちらの記事をどうぞ。
>>>介護業界の人材不足を改善する方法。<反応のある場所を探す>
求人サイトを利用している介護施設が人手不足な理由『インパクトがない』

結論:『見て貰えなければ無意味』
求人サイトを見ていて、
「この施設見てみよう!」
となるのはどんな施設でしょうか?
もちろん、既に求める条件等が決まっている貴方は給料や休日数等の
『数字』
を見て
「ここ良いな!」
と見ると思います。
しかし、特にその辺りは重視していない場合、重要なのはパッと見のインパクトです。
これはブログをSNS等で宣伝する時と同じですね。
どんなに中身が良かろうと、最初の一歩。
見てもらえなければ無意味です。
そして求人サイトで中身を見てもらうために必要な事こそが
『インパクト』
なんです。
『介護』
この職種で絞り込みを行うと、
『知らない人が笑顔で写っているだけの写真』
『キレイ目な建物の写真』
『フリーイラスト』
そればっかりズラズラ並びます。
どれも変わり映えしない写真やイラスト。
誰が興味を示しますか?
見てもらえるような工夫をしておらず、見てもらうために重要な写真で手を抜いている時点で人は集まらない事が分かります。
求人サイトでインパクトのない広告を出している介護施設に人は集まりませんので、常時人手不足な施設と言えます。
求人サイトを利用している介護施設が人手不足な理由『職場の魅力が出せない』

結論:『労働条件は魅力ではない』
求人サイトに掲載できる情報には限界があります。
そのため、
給料、休日、福利厚生、勤務時間
のような労働条件が主な掲載内容となります。
つまり、純粋に数字の上で他の無数にある仕事と争わなければならないわけです。
もしも
「介護の仕事を探すぞ!」
という人がいれば、介護業界内だけでの争いになるのでまだ少しはましになります。
しかし、ここで重要な点を見落としていますよね。
それは
『給料や休日数で仕事を選ぶ人を欲しているのか?』
という部分です。
実は求人サイトではこの部分、奇妙な現象が起きているんです。
求人サイトでは先ほども言ったように、掲載できる情報が少ない関係で
『給料や休日数』
等の労働条件の数字で主に争い合います。
しかし、そんな求人サイトで施設が欲する職員は
『高齢者が好きな人』
『笑顔が素敵な人』
『人間性で選びます』
のように書いている事が多いんですね。
これがいかに奇妙か分かりますよね?
そのような
『人間性の高い人材を求めているのに、数字で争う場に求人広告を出している』
奇妙ですよね。
その事に気付かず、求人サイトに掲載するだけで満足している介護施設も常に人手不足だと言えます。
実際に、私が知っているそのような奇妙なことをしている介護施設では、不採用を出す率が高いです。
求人サイトを利用している介護施設が人手不足な理由『仕事が雑』

結論:『PRは最重要項目』
給料や休日数等の数字ではなく、
「介護をやりたいんです!」
という職員を募集するなら重要な部分はどこでしょうか?
そうです。
『PR文』
です。
その他の部分は全部労働条件なので、施設の魅力を表現できませんからね。
求人サイトにおいて唯一施設の魅力や他とは違うアピールできる部分が
『PR文』
なんです。
では、実際に求人サイトに掲載されている介護施設のPR文を見て下さい。
『年間休日○日』
『ご利用者○名の施設です』
『福利厚生が充実』
『職員の仲が良い施設です』
『キャリアアップ制度充実』
『利用者様に寄り添った介護を』
『無資格未経験者でもオッケー』
『貴方も私達と一緒に成長しませんか』
『○年オープンの新世代介護施設』
等々。
言い方は悪いかもしれませんが、全部
『ゴミ情報』
ですよね。
折角自由に文章を書ける唯一のPRに、給料や休日のような他と被る情報を入れるのは論外。
施設規模や新しいかどうかなんて施設の魅力でも何でもない。
職員の仲が良い悪いなんて、人それぞれ感じ方は違いますので論外。
キャリアパスは具体的に言って貰えなければわからないし、介護ではある程度決まっているのでそれを魅力にする意味はない。
寄り添う介護って具体的になんですか?
一緒に成長するって、具体的にはどうなるの?
今働いている職員はどのような努力によって、どのような成長を遂げ、どのように生き方が充実したの?
求人サイトを見ていてもっとも重要なPR文を上記のような無駄遣いをしている施設が99%
ごく稀に
「ここ良いかも!」
と思えるPR文の施設もありますが、99%は論外です。
このようにPR文を無駄遣いしている介護施設の多くは
『自分の施設特有の魅力を把握していない』
これが原因でPR文を無駄遣いしています。
この辺りの詳細についてはこちらの記事をお読みください。
>>>介護業界の人材不足を改善する方法。<応募したくなる施設の魅力を考える>
このように自分の施設の魅力を把握していないとか、どの部分が重要なのかを把握しておらず、最重要な部分を雑に扱っている介護施設は常に人手不足と言えます。
介護の仕事を探す上でオススメの場所は?

結論:『知人の紹介が最強』
求人サイトに掲載されている介護施設の大半は常に人手不足。
では、介護職に興味のある人はどこで介護の仕事を探せば良いのでしょうか?
一番最強なのは間違いなく
『知人の紹介』
です。
既にその施設で働いている知人が
「ここ良いよ!」
と紹介してくれるのであれば、それこそ実態に近い情報を得られます。
より実態に近い情報を得ておけば、入る前と入ってからのミスマッチも少なくて済みます。
どうしても求人広告には良い面しか載せませんからね。
は職場の悪い部分もキチンと見せてくれるようですが、それでも実際に働いている人から直接聞くよりは弱いですからね。
とはいえ、
「私に介護の仕事をしている知人はいません」
「知人と同じ職場は働き難くて嫌です」
という人もいるかと思います。
私もこっち派です。
では、そのような人達はどうやって介護職の求人を調べれば良いのか?
私がオススメするのはこちらです。
各都道府県にある
『社会福祉協議会』
という組織で調べることです。
この組織では福祉業限定の求人広告を取り扱っています。
ここを利用する際のオススメの活用方法は
①、サイトで興味のある求人をある程度絞る
②、実際に社会福祉協議会に行って資料を見る
③、職員さんにその施設の評判を聞く
④、その施設のサイトを見る
⑤、施設見学を申し込む
⑥、採用面接を受ける
このような段取りです。
社会福祉協議会に行ってから情報を調べると限られた公共スペースでは落ち着いて調べられませんので、ある程度まで絞るのは自宅のネットがオススメです。
しかし、ネットで調べるだけでは他の求人サイトと大差ありません。
そこで重要なのが実際に社会福祉協議会に行く事です。
現職の介護職員でも知らない人が多いのですが、社会福祉協議会の職員さん達は、都道府県内の介護施設の実態、特に人間関係等には詳しいです。
社会福祉協議会を通じて就職したり、転職したりする介護職員が多いですし、沢山の研修を取りまとめているので、退職理由等の詳しいことを結構知っているんですね。
実際に私は初めて介護をやる時も、介護施設からのパワハラで転職する時も、社会福祉協議会を利用しました。
もちろん、転職時の退職理由も伝えていますので、その施設は社会福祉協議会から職員は入らなくなっていると思います。
「その施設は人間関係で退職した人は知らないですね」
「その施設は設備は良いんですが、人間関係で良い話は聞きませんね」
という感じのアドバイスを貰えます。
社会福祉協議会では
「今施設に連絡しましょうか?」
と聞かれますので、その時点では断りましょう。
まだその場で連絡を取り合うのは早すぎるためです。
正直それだけで選んでも良いのですが、施設の雰囲気を知りたいので、自宅に帰ってその施設のサイトを隅から隅まで見ましょう。
キチンと作り込まれていれば仕事が丁寧なんだと思います。
一方でサイトの作りが雑なら、一歩引いた方が良いかもしれません。
このご時世であまりにも意識が低すぎます。
昔ながらの古い価値観による介護や、進化や成長を嫌う風土がある可能性があります。
ダメで時代に取り残されるような人物になりたいなら無理に止めはしませんが、成長したり、自己成長や人生の満足度を上げたいならオススメはしません。
まとめ

では最後に
『求人サイトを利用している介護施設は常時人手不足!その理由を解説します。』
をまとめて終わりにします。
介護の仕事を探す上で人手不足かどうかは重要だが、実際に働いてみないと見え難い。
求人サイトに掲載している介護施設の多くは常に人手不足な施設。
その理由は大きく4個。
①、介護の需要がない
求人サイトは他の職種との争いの場。
家電量販店で線香を売るようなものなので、応募がなく人手不足。
②、インパクトがない
求人広告は見られなければ意味がない。
知らない人の笑顔や、建物なんて誰も興味がない。
これに気付いていないので応募がなくて人手不足。
③、職場の魅力が出せない
求人サイトは労働条件を列挙する場なので、施設特有の魅力をアピールできない。
施設が欲しい人材は集まらないので、施設が不採用にすることもあり、人手不足。
④、仕事が雑
そもそも職員募集をしている介護施設が、自分の施設特有の魅力が見えていない。
自由に魅力を発信できる唯一のPR文を無駄遣いしているので人手不足。
人はお金や休日等の労働条件だけで介護施設を選ぶわけではない。
介護の仕事を探す上でオススメの場所は?
知人の紹介が最強。
それが無理なら社会福祉協議会の職業紹介を利用する。
介護業界に初めて就職する貴方も、介護業界内で転職する貴方も。
「常に人手不足の施設は嫌だ!」
という事であれば参考にして下さい。
あとは、どのように行動するのかは貴方次第です。
ここからは貴方の問題です!
頑張って行動をして下さい。
なお、初めての介護職への挑戦を考えている貴方は、具体的に介護施設への就職までの流れ等についてもどうぞ。
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