【貴方は大丈夫?】夜間トイレの訴えが頻繁なご利用者への誤った考え方と対処方法

 夜になると急にトイレの回数が多くなるご利用者がいます。

 特にそのようなご利用者に限って歩行不安定で付き添いや見守りが必須!


 ナースコールや離床センサーが鳴るたびに

「はぁ~まただよ!もうぅ~!」

とイライラ、イライラ。


 こんな光景はありませんか?

 それって実は、ご利用者が頻繁にトイレの訴えをしている本当の原因を介護職員が探れていないのかもしれません。


 そこで夜間トイレの訴えが頻繁。

 そのことで職員が疲れ切っている介護施設で働いている

「あれ?私のやり方や考え方は間違っているのかな?」

「一度自分達の施設を客観的に見直したい」

という介護職員向けとなっています。


 今回は、夜間トイレが多いご利用者を誤って捉えている介護施設でやりがちな考え方について3種類

◎、泌尿器系の病気だから

◎、認知症だから

◎、考えてすらいない

これらについて見て行きます。


 この記事を読む事で、貴方の考え方を客観的に見直すキッカケとなります。


 そして誤りだと気付くことで、改めて

「どうしたら良いんだろう?」

とご利用者と向き合い直す事が出来るようになります。


 なお、夜間のトイレ回数が多いご利用者の原因と対象法について興味がある貴方は、こちらの記事をお待ち下さい。

>>> 今後作成予定。


 では、夜間トイレが多いご利用者のことを誤って捉えている介護施設について詳しく見て行きましょう!





トイレが多いご利用者の誤った捉え方『泌尿器系の病気だから』

 結論:『病気じゃない場合、改善はしない』


 この考え方は厳密には誤りとは言えません。


 実際に適切な対処をする際にも、必ず

「泌尿器系の病気ではないのか?」

は見当が必要だからです。


 いくら介護的に適切な捉え方をして、適切な介助をしても、結局泌尿器系の病気があると改善はしませんからね。


 しかし、今回誤りだとする部分は、泌尿器系の病気の可能性を考慮するという部分ではありません。


 問答無用で何でもかんでも泌尿器系の病気のせいにしようとする考え方が誤りだと言っています。


 例えば、トイレが多いので泌尿器科を受診します。

 薬が処方されますが一切改善なし。


 すると

「薬が合ってないんじゃないの?」

「もっと強い薬は出せないの?」

等と、病院の診断が悪いという方向性に考えが向いて行きます。


 こうなると本当はトイレの訴えは別の理由で多いだけなのに、ご利用者は不要な通院や薬を増やされる事になります。


 貴方や貴方の施設の職員さん達は

「ここの医務は何なんだよ。本気で向き合ってる?」

「○○クリニックはいつも使えないな」

なんて言っていませんか?


 このような会話が聞こえたら危険信号です。

 貴方や貴方の介護施設は無意識にご利用者と向き合う事を放棄しているかもしれませんよ。




トイレが多いご利用者の誤った捉え方『認知症だから』

<「認知症だから」は諦め>

 結論:『認知症にトイレ頻回の症状はない』


「このご利用者は認知症だからトイレに行ったことを忘れてしまう。」

「認知症の方は否定してはいけないので、訴えにはその都度対応しないと」

ということで、訴えがある度にトイレ誘導を行う。


 恐らく夜間トイレの訴えが多いご利用者に疲弊している介護施設の多くはこの考え方をしていると思います。


 しかし、これも誤りです。

 一見認知症のご利用者の心を理解し、とても優しい対応に見えます。


 しかし、この考え方って

『ご利用者を理解する事を放棄している』

と言えるんです。


「認知症だから仕方がない」

・・・・・

『仕方がない』

・・・・・

つまり、これは諦めなんです。


 認知症の症状にトイレ頻回はありません。


 それなのに

『認知症だから仕方がない』

と考えると言う事は、それ以上ご利用者と向き合うことを放棄している。

 諦めていると言うことになるんです。



<「認知症だから」の収束パターン>

 実際にこのような考え方をしていると最終的な収束方法はどうなるのでしょうか?

 それは大きく2パターンあります。

◎、ご利用者が大怪我を負って入院

◎、認知症が大きく進んで収束


 転倒リスクの高いご利用者の訴えがあまりに多すぎると、

『他のご利用者介助中ですぐ行けない状況で転倒事故』

が発生します。


 そのような状況でご利用者が大怪我をして体が動かなくなり、収束するパターンです。


 実際に私も、この考え方をしていた時代に、転倒されてしまい、頭部の皮がパックリと開いてしまい、大流血させてしまった経験があります。


 もう一つの収束パターンが、認知症の悪化です。

 今発症している、いわゆる問題行動(この捉え方自体が本当は良くありませんが)が続くのは長くても約1年と言われます。


 すると認知症が進行して、今起きている問題行動は収束します。


 別の症状が発症することはありますが、重度にまで進行してしまえば、見守り等ではなく、全介助になっていきます。


 このようにトイレ頻回の問題は認知症が悪化するということによっても収束を迎えます。


 どうですか?

「認知症だから」

と、訴えの度に対応するだけの考え方で誰が幸せになりますか?


 みんな不幸になる収束の仕方ですよね。

 そのため誤りとさせていただきました。




トイレが多いご利用者の誤った捉え方『何も考えていない』

 結論:『介護を作業として行っており、論外』


 何も考えていない介護施設では、夜間トイレの訴えが多いご利用者を

『迷惑な、面倒を増やすご利用者』

と捉えがちです。


「転倒したらその時はその時!」

とか

「失禁覚悟で放置!」

みたいな対応をしている介護職員も出てくるケースですね。


 その上で

「介護の夜勤はこんなに大変なのに、全然睡眠薬を出してくれない!」

「眠れないご利用者の負担を考えてあげろよ!早く睡眠薬を」

との考え方をします。


 つまり、睡眠薬で無理矢理行動を抑えつける解決方法しか考えないわけです。


 本当は別の理由があり、介護の関わり方一つで改善するかもしれない夜間のトイレの訴え。


 その原因を探ることを最初から放棄し、

「対応する職員が大変だから。きっと眠れないご利用者も大変だから」

ともっともらしい理由を付けて、自分達が楽をしようとしているわけですね。


『泌尿器系の病気はない』

『様々な原因を探り、勉強もしまくって、様々な対応もした』

『それでも全然改善しない』


 その上で睡眠薬が選択肢に入ってくるなら分かります。

 その施設で対応できる限界を超えていると言う事ですからね。


 今回私がここで誤った捉え方として言っているのは、そうではなく

『その原因を何も考えようともせず、努力もせず、職員が自分達の辛さ、苦労だけをアピールしている介護施設』

のことです。


 これはご利用者が何故トイレの訴えが頻繁になるのかを考えることすらしていませんので、論外ですよね。


 往々として、そのような介護施設は

『介護=単なるこなすべき仕事。作業』

と捉えているケースが多いです。




まとめ

 いかがでしたか?

 もし貴方や貴方の施設がこれらの考え方をしていたら、その頑張っている方向性が誤っているせいで改善しないのかもしれません。


 それでは最後に

【貴方は大丈夫?】夜間トイレの訴えが頻繁なご利用者への誤った考え方と対処方法

についてまとめて終わりにします。


 泌尿器系の病気だからと考えるのは

 必要な考察ではある。

 しかし、泌尿器系の病気のせいにして、介護の専門領域で原因を探らないのは誤り。


 認知症だからと考えるのは

 認知症だから仕方がないと考え、ご利用者の気持ちを考える事を放棄している。


 考えてすらいないのは

「事故なく終われば何でも良い」

と安易に睡眠薬に頼りがちで、ご利用者の事は何も考えておらず、自分達職員のことしか考えていないので論外。



「自分の対応の仕方は誤っていたのか」

と思った貴方は、是非これをキッカケに自分の介助の方法や向き合い方を見直してみて下さい。


 とはいえ、

「それが良い向き合い方だと思っていた方法を捨ててどうしたら良いのか?」

悩む人もいると思います。


 そこで、夜になるとトイレの訴えが頻繁なご利用者の原因と対処法の記事も一読下さい。

>>>今後作成予定。


 行動しなければ情報を得ても意味がありません。

「自分自身の向き合い方を改めよう」

と感じたなら、実際に行動に反映させて下さい。


 それは貴方の問題です!

 貴方は行動できる人ですか?行動しない人ですか?



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