【最先端医療】全ての人に関係してくる死生観とは?【人は誰の手によって最期を迎えるか?】

 死生観とは

『生と死に対しての見方』

を言います。


 人はいつか必ず死ぬ。

 これが正しいのであれば、例外なく誰でも死生観を持つ事になります。


 しかし今回は今現在の死とは少し違った、

『そう遠くない未来』

に絶対に必要となる死生観についてのお話です。


「死生観に興味があります。」

「臓器移植、不老不死等、最先端医療に興味がある」

「認知症や癌が治る時代は来るの?どんな未来だろう」

等のように、最先端テクノロジーによる医療と、死生観に興味のある貴方向けの記事となっています。


 そこで今回の内容は

◎、最先端医療が実用化するとどうなる?

◎、最先端医療で生きながらえた人の最期

◎、『誰が人の命を終わらせるのか?』問題

◎、自分が人の命を終わらせる場合に必要な死生観

 この4点について詳しく見て行きます。


 不治の病が無くなるかもしれない一方で、死生観の重要性が増します。


 普段最先端テクノロジーの話ではあまり語られる事のない

『最先端テクノロジー医療が浸透した時における人の最期』

について。


 この記事を読む事で、貴方が亡くなる時には当事者となっているかもしれない死生観の問題について、今から考える事が出来るようになります。


 それでは早速見て行きましょう!

 なお、本記事は

超人類の時代へ
死とは何か?

 これらの本を参考に作成しています。





最先端医療が実用化するとどうなる?

 結論:『自然死が無くなる』


 テクノロジーは物凄い速度で進化しています。


 例えば、法や倫理、それこそ死生観等の問題さえなければ数年~十数年以内に実用化出来ると言われている医療テクノロジーには


◎、完全人工の臓器

◎、ナノマシン治療

等があります。


 完全人工臓器が実用化すれば、ドナーが現れるのを待つ必要が無くなります。

 拒絶反応の心配もなくなりますから、適合者を探す必要がありません。


 ナノマシン治療は、物凄く小さい治療マシンを血液に入れ、自動的に外敵を撃退したり、異常な細胞を排除・修復する技術です。


 細胞レベルの話なので、これが実用化されれば、老化すら自動的に修復される未来もあり得るとされます。


 そんな未来が、私達が生きている間に技術的には実現可能だと言われているのですから、夢があり、ワクワクしますよね。


 このように最先端テクノロジー医療が語られる時には、

「何が実現出来るようになるのか?」

「何が治るようになるのか?」

の部分だけ語られます。


 しかし、技術的には可能でも、実用化までが長いのには理由があり、それは普段語られない部分にあります。


 最先端医療実現に向けて、特に議論となっているのがまさに死生観です。


 人の命を苦痛なく、長くする最先端医療の不安要素、問題点は

『どう死ぬのか?』

なんです。


 なにか皮肉な感じがしますが、どういうことなのか更に詳しく見て行きます。




最先端医療で生きながらえた人の最期

 結論:『自分で死に時を決める』


 ナノマシンは突飛過ぎてイメージすら出来ていない人もいると思いますので、完全人工臓器を例にします。


 例えば、肺がんになり、酸素を体に取り込めなくなり、物凄く苦しい状態に陥ったとします。

 そこで人工肺を移植したら完治します。


 次にストレスから胃がんになり、人工胃を移植。

 次に刺激物ばかり食べていて食道がん、人工食道

 心臓病になり、人工心臓

・・・・


 こうして行くと、人工臓器だらけの体になるかもしれませんが、200歳になってもバリバリ元気に生きている!


 そんなこともあり得るわけですね。


 そこで一つ

『それは”私が”生きて、存在していると言えるのか?』

等と言う死生観も発生するのですが、今回は省略します。


 その方面でも興味がある貴方はこちらをお読みください。

>>>介護職員の持つべき死生観の基礎。貴方の考える「生きている」とはどんな状態のことですか?


 今回問題として考える死生観は存在についてではなく、

『どう終わりを迎えるか?』

です。


 体の臓器が人工臓器で、すこぶる好調。

 それらの臓器が老化することはないので、半永久的に動く場合。


 人に

『自然死』

と言う最期の迎え方は無くなる事を意味します。


 そのような状態の人の最期は

『自分で決める』

ことになります。


 もう少し具体的に言いましょう。

『いつ人工臓器を停止させるか?=人の死』

になると言う事です。


 自然死がなくなるのですから、命を無理矢理にでも繋げている人工臓器の機能を停止させるしかないわけです。


 これが最先端テクノロジーによる医療が進化し続けて、普及した先の姿と言われています。


 先ほども言いましたが、これらは技術的には数年~十数年くらいで実現出来ると言われています。


 半永久的に動き続けるまでには、更に時間は必要かもしれませんし、

『実用化』

となると更に何倍も時間が掛かると言われます。


 ともかく、技術的にはこれに近い未来は直ぐそこまで来ています。


 そのため、既に議論されている大きな問題があります。

 それが

『誰が人の命を終わらせるのか?』

です。


 この議論について更に深掘りして行きます。

 その先に、貴方にも、私にも、全ての人に関わる死生観があります。




『誰が人の命を終わらせるのか?』問題

 結論:『不明』


 本人が

「もう私の人生を終わりにして下さい」

と医師に頼んだとします。


 すると医師が

「人工臓器の機能を停止させましょう」

と判断します。


 ここまで決定は医師の判断に頼るのは間違いありません。


 問題はその先なんです。

『実際に人工臓器の機能を停止させるのは誰?』


 機能停止の決定をした医師でしょうか?


 しかし医師は

「いやいや、判断はしますけど、人工臓器の扱いに長けているわけじゃないですし、人の命を奪うようで嫌ですよ」

と拒否しています。


 人工臓器が永久器官になっている頃には、遠隔操作。

 つまりスイッチ一つで機能を停止させることも可能になっていると言われますので、手術の必要はありません。


 そのことから、扱いに長けている人工臓器のエンジニアでしょうか?

 しかしメーカーのエンジニアは

「いやいや、私達はただの民間人ですよ!人の命を奪うような行為ができるわけないでしょう!私達がやらないといけなくなったら、精神的にダメになっちゃいますよ」

と拒否しています。


 では本人でしょうか?

 自分の身になって考えてみて下さい。

 スイッチを押せば自分は死ぬ。


 いくら

「もう命を絶ちたい」

と自分で結論を出したとは言え、そんな状況で自分で自分の命を絶てますか?


 多くの人は無理です。

 誰かにやって貰わないと多くの人は死ねません。


 では、本人が指名した人物でしょうか?

 これも、自分が指名されたらどうでしょうか?

 指名されるくらいですので、それなりに近しい人物だと思われます。


 近しい人物の命を貴方が絶つわけですが、出来ますか?


 このように半永久的に生きて、自然死が無くなると、最期の瞬間。

 人が死ぬ時に大きな問題が生じると考えられています。


 どのような解決を迎えるのか分かりませんが、

『自分で停止させる』

『指名された者が停止させる』

という可能性がある以上は、全ての人が今から考えておかなければならない問題と言えます。




自分が人の命を終わらせる場合に必要な死生観

 結論:『死とは何か?を徹底的に考え抜いておく』


 貴方が自分なり、近しい人なりの命を停止させる場合。


 貴方自身がそれまでに

『死』

というモノとどれだけ真剣に向き合ってきたかによって苦痛の度合いが大きく変わってきます。


『死とは何なのでしょうか?』

『死の苦痛とは具体的に何なのでしょうか?』

『本当に死とは、悪なのでしょうか?』

『死とは誰にとって悪なのでしょうか?』

『終わらせて良い人生とはあるのでしょうか?』

等々。


 このような死生観と向き合っていると、

「この人のために、終わらせてあげる」

と言う気持ちで命を止める事が出来るかもしれません。


 一方で何も死について考えたこともなく、いきなり

「人工臓器を止めなさい」

と裁判所等に命令されて、停止させたら?


 間違いなく

「私は大切な人の命を絶ってしまった」

と一生罪悪感に苛まれるでしょう。


 だからこそ、先程例示したような死との向き合い方、死生観を持つ事が重要な時代になってくるのです。


 死とは何なのか?等の死生観についてはこちらから様々な記事をお読みください。

>>>カテゴリー『死生観』


 古い記事で少し読み難い記事もありますし、まだ全部について言い切れていません。

 私が書く死生観の中で、最も影響を受けたのは先ほども紹介した


死とは何か?

ですので、

「記事を作成するのを待ち続けることが出来ない!今すぐ知りたい!」

という貴方は是非この本を一読下さい。


 ただし、読書習慣がない人では間違いなく一発でノックダウンされます。

 間違いなく読み切れませんのでご注意を!




まとめ

 今回はテクノロジーの進化とは切っても切れない関係にある死生観についてでした。


 では、最後に

全ての人に関係してくる死生観とは?

についてまとめて終わりにします。


 SFのような未来は(技術的には)すぐそこまで来ている。


 最先端医療が実用化すると

『人の自然死が無くなる』


 最先端医療で生きながらえた人は

『自分で死に時を決める必要がある』


誰が人の命を終わらせるのか?】問題とは

『誰が人工臓器の機能を停止させるのか?』と言う事。


 医師も、エンジニアも拒否している。

 自分で停止も、指名者が停止も、負担が大きすぎる。


 しかし、可能性として

『自分で停止』

『指名されて停止』

が残されている以上、全ての人の問題。


 自分が人の命を終わらせる場合、

『死とは何か?』のレベルで真剣に死と向き合っていなければ一生苦しむことになる。



 何度も言いますが、貴方が知らないから実感出来ていないだけで、

『貴方が近しい人の命を停止させるような未来(の可能性)』

はそう遠くありません。


 今の貴方のままではその先、苦悩の人生が待っている事でしょう。


 苦悩ではなく、

「近しい人のために力になれた」

と思えるために、今から死生観を深く持ちましょう。


 そのような未来が来なくても、死生観を深く持っていることは死や生に苦しまないで済む一つの手段です。


 あとは、行動するか?行動しないか?

 貴方次第です。



 少しでも私が言っていることが

「役に立った」

「面白かった」

等、興味を持って頂けた貴方は

◎、ツイッターのフォロー

◎、記事のシェア―

◎、 読書が苦手な人に本や知識を紹介するブログ。

等も宜しくお願いします。

                                               

 

ふたひいに

「これで缶コーヒーでも飲んでよ!」

と応援してくれる貴方はこちらからお願いします。
ふたひい@…にOFUSEする