新型コロナの感染者が出た市区町村にある私の勤める介護施設で、新型コロナウイルス対策として行っている具体的内容。
新型コロナウイルスは介護施設の天敵!

「新型コロナウイルスの新たな感染者が出た!」
「子供が感染したら大変!」
等々、連日新型コロナウイルスに関して騒がれています。
しかし、本当に新型コロナウイルスに関して騒ぐべきは世間ではありません。
一番怖いのは
『介護施設内に入ってしまう事』
です。
何故か?
介護施設内は、
『新型コロナウイルスによって重症化し、死亡リスクが高い人の集まりだから』
です。
この意味がキチンと分からない貴方は、恐らく新型コロナウイルスとはどんなウイルス?なぜこんなに騒がれているのか?
この辺りを理解していないと思いますので、こちらを先に読んで頂けると、より深く理解出来ると思います。
そのため、全国の介護施設で様々な対策を講じている状態です。
タイトルにも書いた通り、私の働いている介護施設のある市区町村からも新型コロナウイルスの感染者が出ています。
そんな感染者が出ている市区町村にある介護施設で実際に行っている感染対策をご紹介します。
これと言って特別なことはやっていないんですけどね。
現段階でまだ
「新型コロナ対策どうしよう?」
と考えている状態で、対策をしていない介護施設は、他の施設の真似をしてでも具体的に行動をして欲しいと思います。
更に、何か対策をしていても
「これで大丈夫かな?」
「他の施設はどんな対策をしているのかな?」
等と気になるモノです。
そこで、今回は私の勤めている介護施設(従来型特養)で今現在新型コロナウイルス対策として行っているモノをご紹介していきたいと思います。
是非貴方の施設での参考にしてみて下さい。
新型コロナ対策:面会禁止

全般的に面会禁止としています。
介護施設の感染症対策としては、新型コロナウイルスに限らず、とにかく
『施設内にウイルスを入れない事』
これが一番重要なことですので、面会禁止は基本です。
ご家族からの差入れも制限しています。
これはどこの介護施設でもやっている事だと思います。
命に関わる話ですので、ご家族には理解を頂くしかないですよね。
新型コロナ対策:業者の立入制限

これも面会禁止と似ていますが、私の施設では業者も極力施設内に入れないようにしています。
清拭の業者、浴室マットの業者、リネンの業者
等々。
施設外に置く場所を設置したり、施設入口付近に置いて行ってもらうようにしています。
そのため、そこから介護職員が運び入れる形となっています。
確かに大変ですが、新型コロナが施設内に入ってきてしまうよりは何百倍も楽ですからね。
新型コロナ対策:勉強会の中止

介護には
「必ずやらなければならない」
という義務研修があります。
これは私の施設だけの話ではなく、介護業界全体の話です。
私の施設では義務研修に関しては外部講師を招いて行われています。
しかし、いくら専門家とは言え
『外部の人間』
を入れる事には代わりがないので、全面的に中止となっています。
これで
「貴方の施設は義務研修をやってないだろう!ペナルティだ!」
とは言われないと思います。
もし言われたら国に対し、不服申し立ての法的手続きをしてペナルティを撤回させても変じゃないレベルの話だと思います。
新型コロナ対策:消毒液の常時携帯

小さいスプレー容器を全職員に配布し、全職員が次亜塩素酸ナトリウムの希薄液を常時携帯しています。
そのまま使える消毒液でも、自分達で希薄する原液でも、どちらでも良いと思います。
アルコール消毒液は買い占め行為等により品薄のようですので、次亜塩素系の消毒液の方が良いと思います。
消毒能力も高いですしね。
ただ、希薄しても塩素臭いですが。

新型コロナ対策:着替え義務

私の施設は普段から基本的には出退勤時に着替えなければなりません。
しかし、そこまで口うるさくはないので、仕事着のまま出退勤をしている職員も少なくありません。
その状況を捉えて、新型コロナ対策として、
『着替えないと絶対にフロアに入れない!』
『そのまま帰るな!』
と改めて取り決めました。
そのため、出勤したらまず着替え。
退勤する時にも着替え。
これは必ずしなければならなくなりました。
着替えないとフロアに入れないので、やり忘れていたことを思い出し、休日にちょっと職場に立ちよるなんてことも基本的に禁止です。
立ち入るなら着替えなければなりません。
普段の
「着替えなさい!」
という決まりとは、この部分が特に大きく違う部分だと思います。
新型コロナ対策:他に個人的にやった方が良いと思う事

私がまだ足りないと感じている部分としては、
『職員の会議』
です。
これだけ外部の人間の動きを制限しているなら、職員の会議等も制限すべきだと思います。
職員が感染し、持ち込ませないために、職員の免疫力向上も対策としては重要です。
新型コロナ対策としての免疫力向上についてはこちらをお読みください。
しかし、介護施設の多くは、新型コロナ等の緊急事態だからこそ、対策会議を何度も開いたり、無駄な内容の会議は絶対に開催したり。
いつもよりも疲れて、免疫力を落とすような事をしがちです。
実際に私の施設もそんな状態です。
そこが抜け落ちていると感じます。
そもそも無駄が多いのですが、万が一会議を行うなら、それこそテレワーク。
これを導入して職員の負担を極力軽減させるなどの対策をすべきです。
「介護だからテレワークとか関係ないし」
と他人事に捉えている介護職員がほとんどでしたが、介護にだってテレワークは必要だと思います。
いやむしろ、基本の仕事がご利用者と関わるからこそ、その他の業務は極力テレワーク化すべき仕事と言えるかもしれません。
「ご利用者と絶対に関わらなければならない介護職員の感染リスクを増やしてどうするの?」
と感じます。
そのため、定例会議等の無駄な会議は極力やらないようにすべきだと考えます。
月に一回開催される会議のために何か議題を覚えておく。
こんな無駄な会議は新型コロナ云々関係なく、失くせますからね。
だからこそ新型コロナのような緊急事態時には絶対に開催すべきではないと考えます。
貴方の施設のリーダーや主任等々の役職者の中に、こんな英断を出来る人はいますか?
最後に

「何をどうしたら良いのか分からない」
と色々と考えている段階で、面会禁止以外にまだ新型コロナ対策をしていない介護施設もあるようです。
本当はその施設ごとに合った対策をすべきだと思います。
しかし、考えて対策が遅れるくらいなら、他の介護施設で行っている対策を真似する形で行動する方が良いと思います。
新型コロナ対策は今すぐ行動すべきことです。
明日からじゃなく、今、この瞬間からです。
何なら今現在(3月8日)で何もしていないなら遅いくらいです。
新型コロナウイルスは世間的にはそれほど恐れるウイルスではありませんが、介護施設にとっては重大な問題です。
是非頭で考えている暇があったら行動を取りましょう!
「ところで、この記事を書いている貴方はどなた?」
と疑問に思った貴方は私の自己紹介もご覧ください。
私は介護に関してこのように
◎、曖昧なまま使われている部分
◎、時代の変化についていけるような情報
◎、介護に対するやる気の向上
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