《成長出来ない人間》と《成長出来る人間》の考え方の違い。「昔は良かった」と「未熟者」
《昔は良かった病》は老害だけの問題ではない!
<老害>

「昔は良かった」
この言葉を口癖にしている大人が多くいます。
このように過去を振り返り、
「昔は良かった」
と昔語りを始める大人を若い人は
《老害》
と呼びます。
年齢を重ねた人が、現代の違った価値観の若者に自慢話をしたり、過去に戻れないのに過去に戻りたいと言い出すためですね。
しかし、実はこの
「昔は良かった」
は年齢は関係ありません。
<若い人の「昔は良かった」>
若い人でも言っています。
ただ、若い人は他人に言う機会が少ないため意識していないだけです。
自分に対して言っている事が多いんですね。
「あの時の体力があればなぁ」
みたいに言葉も変化させているので、気付かないんですね。
誰に対して言っているのかに関係なく、今回はこのような思考は成長出来ない人の特徴だと言う事を説明していきます。
そして、逆に成長出来る考え方もご紹介していきますので、最後までお付き合い下さい。
成長出来ない人①=「昔は良かった」
<老害と呼ばれる理由>

主に言っている人は老害と呼ばれている年配者ですね。
年配と言っても30歳代でも言っている人は多いです。
この言葉は、今現代の何かに対して、昔を比較して使うので、誰かに対して言う言葉です。
そのため、往々として説教か自慢話の時に使います。
説教も、自慢話も聞いている方としては
「ウザい」
としか思いませんよね?
だからあまり年齢に関係なく、「昔は良かった」と言う人の多くは
《老害》
と呼ばれる事が多いわけです。
<「昔は良かった」はウザい>
実際に
「昔は良かった」
がどのくらいウザい事か体験していただきます。
私が今から
「昔は良かった」
の内容で自慢話をします。
「凄い!」
じゃなくて、ウザいと思って下さいね。
もしそれでも
「凄い」
と思えるなら、それは私ではなく、間違いなく貴方の純粋さや、貴方の他人を受け入れる吸収力が凄いんですよ!
私は高校生時代に柔道で全国区の選手でした。 しかし、キツイ練習が好きではなく、高校卒業と共に選手としては引退しました。 大学では柔道はせず、4年のブランクの後、警察に就職したことで再度柔道を始めます。 そこでオリンピック候補選手だった同期と出会います。 4年のブランクがあるにもかかわらず、そこそこ戦えました。 もし、私が高校で引退せず、大学も続けていたらもしかしたら私もオリンピック圏内の選手になれていたかもしれません。 あの頃は良かった。 高校に戻って、もっと頑張り、大学でも続けていたらなぁ~。
言っていて自分でも嫌になりますね。
実際にこのように考えていた時期があるんです。
だから余計嫌になります。
聞いていてどうですか?
「だからなに?」
以外出てきませんよね。
<「昔は良かった」が成長出来ない理由>
今思った
「だからなに?」
これが答えです。
「昔は良かった」
と言う思考は、
「昔に戻りたい」
と言うだけで行動が伴わないんです。
昔を振り返るだけで、何か努力をするわけではないんです。
むしろその逆です。
「昔はこんなに凄かった。頑張っていた。だから今の私は努力はしない」
今現在努力をしないための言い訳なんです。
昔は凄かったなら今から努力をしても、当時の体力等を取り戻すのは不可能かもしれません。
しかし努力をして、今よりは向上させることは可能です。
それをしないための言い訳が
「昔は良かった」
なんです。
だから
「昔は良かった」
と考えたり、言う人は成長出来ない人なんです。
成長出来ない人②=「今の思考力で昔に戻れたら」
<考え方として持っていたら危険>

「今の思考力のまま昔に戻れたらなぁ~」
と考えたことはありますか?
ほとんどの人が一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
これは若い人の方が多いかもしれませんね。
娯楽・話題として考える分には良いと思いますが、元々このような考え方を持っている場合には成長出来ません。
この考え方は基本的には自分一人で過去を振り返って
「戻りたいなぁ」
が多いです。
そのため、娯楽や話題として言い合う以外では他人の
「今の思考力のまま昔に戻りたいなぁ」
を聞く事はないと思います。
「今の思考力のまま昔に戻りたいなぁ」
も基本的には自慢話になるので、聞いている方としてはウザいと感じることが多いと思います。
これも私のケースで例を出します。
<「今の思考力のまま昔に戻れたら」はウザい>
これも基本的にはウザがって下さいね。
私がまだ柔道の選手だったころ、私はとてもトリッキーな選手でした。 軽量級の中で筋力はトップクラス、体力も試合中攻め続けることが可能なほど多い。 戦闘スタイルは、寝技に持ち込めれば体重関係なく誰にも負けないくらい自信があるほどの強さ。 立ち技も、左右両利き。 更に右組で左の戦い方、左組で右の戦い方も出来る。 組手も正規の場所を持たなくても、どこか自由に持てさえすれば自分の戦闘テリトリーに持ち込める。 ただし、筋力と体力がずば抜けていたため、基本的に猪突猛進な戦い方でした。 今の思考力のまま、当時に戻れたら全国優勝も出来たかもしれない。
お恥ずかしいことに、これも実際に思っていたことがあります。
「今の思考力のまま昔に戻れたら」
のウザさも感じていただけましたよね。
<「今の思考力のまま昔に戻れたら」が成長出来ない理由>
これが成長出来ない理由も基本的に
「昔は良かった」
と同じです。
昔を振り返り、美化しているだけで、今努力をしない言い訳をしているだけだからです。
ただし、
「昔は良かった」
よりはまだマシな部分があります。
それは
《今の自分を一部承認していること》
です。
「昔は良かった」
は全面的に昔を最高点として見ています。
しかし、
「今の思考力のまま昔に戻れたら」
は、昔足りなかった部分を今の自分は満たしており、成長した姿と認めてはいるんですね。
そのため、全面的に昔が良かったのではなく、
「今の自分は昔よりも成長している」
とも思っているので、まだマシです。
ただし、
「体力等の面で最高点だった昔より、別の面が成長しているのと共に低下もしている。だから昔の体力と成長した今が掛け合わさったら最強!」
と考えているだけで、やはり努力はしません。
努力をしないとそれ以上の成長は期待できないので、
「今の思考力のまま昔に戻れたら」
も成長できない考え方です。
成長出来る人=未熟者
<「私は未熟者」>
私が考える成長出来る人の考え方はズバリ
《未熟者》
です。
今の自分のことを未熟者と捉えるから、人は努力をします。
未熟者と言うのは
「自分は何も出来ないダメな人間だ」
ではありません。
何も出来ないは
《未熟》
ではなく、
《何も持っていない》
です。
未熟は、ある程度出来るわけです。
ただし、自分の理想とする形には足りていない。
だからまだまだ成長の余地、伸ばさないと行けない部分があると認識している状態。
それが
「自分はまだまだ未熟だな」
なんです。
<未熟は嫌味>
では
「自分は未熟者だなぁ」
はウザくないのでしょうか?
実はウザくはないかもしれませんが、聞いている者としては嫌味と捉え得ます。
やはり私を例にします。
私は高校時代に全国区の柔道選手でした。 今の思考力と当時の体力や技があれば全国制覇も出来たかもしれません。 そのため、今の私は未熟者です。 当時の体力は取り戻せないかもしれませんが、努力して体力を向上させればまだ全国制覇を目指せるかもしれません。 今自分にできる事を頑張ります!
・・・ウザさもありますね(^^;)
「勝手にどうぞ」
と言う感じですよね。
ちなみにこれは流石に思ったことは一度もありませんので、今までの例示の流れから作った考え方です。
ウザいし、嫌味でもあり、聞かされる者としては最悪ですね。
「自分はまだまだ未熟者」
と言うのはあまり人に言うことではないですね。
私はツイッターではよく
「私はまだまだ未熟者です」
と言ってしまいますが。
気をつけなければ。
<「私は未熟者」が成長出来る理由>
未熟者と考えている人は、やりたい事や目指すべき部分が明確にあります。
「それを実現するためには、今の自分にはまだ足りない部分がある。」
と成長の余地と、何を成長させれば良いのかを認識しています。
そのため、努力に直結する考え方が
「私は未熟者」
なんです。
「私は未熟者です」
と言いながら努力をしない人もいます。
それは言葉ではそのように言っておきながら、心では
「昔は良かった。今の思考力で・・・」
のような別の考えを持っています。
もしそこまでキチンと認識出来ているのに行動しない場合は、未熟者だと本心では思っていない。
又は、なりたい自分・やりたい事が本当は違うだけかと思います。
努力、行動が伴って初めて人は成長します。
今の自分を的確に認識した上で未熟者だと感じる考え方は、努力・行動を伴う考え方なので、貴方を成長させます。
最後に

結論
「昔は良かった」
「今の思考力のまま昔に戻れたら」
「私は未熟者だ」
全部他人に言うモノじゃない。
そう言う事ですかね。
しかし、どれかは考え方として持たなければならないとしたら、成長する考え方が良いですよね。
私は自分のことを未熟者と考え、成長し続ける考え方を取ります。
努力、勉強をしていないと不安に駆られる事もあるので、大変ですけどね。
だからこそ、人は楽な
「昔は良かった」
「今の思考力のまま昔に戻れたら」
を選択してしまうのかと思います。
「成長したい!」
と考えるなら、意識して努力する道を選択して行くしかないのかもしれませんね。
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