暴力行為のあるご利用者・高齢者に関して、日本一の介護施設を作る介護士が実際に行っている接し方。

ご利用者から介護職員への犯罪行為

 介護現場では日常的にご利用者から介護職員に対して暴力行為や犯罪行為が行われています。


 これは事実ですので、ハッキリと

《犯罪行為》

と言います。


 貴方がもしも介護職員なら、貴方や貴方の仲間がご利用者からされているその行為は犯罪ですので、ご安心下さい。

 警察に通報すれば捕まえ得る犯罪行為です。


「認知症だから」

警察はこれだけを理由に捜査しないと言う判断はしません。


 実際に認知症でも、自宅でホームヘルパーさんの体を触るなどして逮捕されたご利用者は存在します。


 もし貴方が介護施設に親族を預けているご家族なら、貴方の親族がいつか介護職員に対しての犯罪行為で警察に捕まる可能性があると言う認識は持って下さい。

 特に暴力的だったり、性的な部分が緩い親族なら多少の覚悟はする必要があります。


 ご家族もご利用者と一緒になって介護職員さんを追い詰めようとする輩も多くいます。

 別に介護職員は立場が下、雇われている家政婦ではありませんので、勘違いしてそのような横暴な態度をするご家族は犯罪者家族になる覚悟は更にして下さい。


 ただし、介護職員側としては、何でもかんでも犯罪と捉え、警察沙汰にするのはあまり現実的ではありませんし、プロとしてのプライド的には、理解と言う部分で解決したい気持ちもありますよね。


 そこで

「何故ご利用者は暴力行為を振るうのか?」

その理解と対処法についてはこちらの記事をお読みください。

  なおこれは暴力行為のみに関してで、女性介護職員が実際に受けている性犯罪は別問題です。




日本一の介護施設を作る介護士の考え方

<好きになる>

 暴力行為が激しいご利用者に対して私は

「人として好きになろう!」

と考えて接します。


 そのご利用者を好きになる前に暴力行為をされてしまうから苦手だったり、腫れものを触るような扱いになるんだと思います。

 そして、その感情が更にご利用者を孤独にし、暴力行為に走らせる。


 それならどこかで、誰かが受け入れて好きになるしかないですよね。

 だからその誰かに私がなるんです。


 好きな人からの行為なら、それなりの行為まで感情的にも

「○○さんなら仕方がないなぁ」

と容認できますしね。



<知らないは嫌い>

《知らない》

と言う状態は

《嫌い》

という感情に変わることをご存知ですか?


 人は詳しく知っている人のことを中々嫌いにはなれない生き物なのだそうです。

 そして、知らない人のことは嫌いになる傾向にあるそうです。


 貴方も嫌いだったり、苦手な職員はいませんか?

 もちろん暴力を振るってくるご利用者をイメージして貰っても構いません。


 その人のことを何処まで知っていますか?

 その人の何を知っていますか?

 貴方がとても仲が良い友達と比べて、遜色ないくらいに知っていますか?


 恐らくほぼ何も知らないと思います。

 それが一層苦手や嫌いな感情を増幅させているんですね。


「どうせあの人はこう思っているんでしょう」

のように、実際は事実とは違っても、貴方の頭の中で”その人”が勝手に想像の中だけで嫌な人になっていくんです。



<理解する。知ろうとする>

 暴力を振るってくるご利用者を嫌いとか苦手と感じる理由が知らない事なら、まずは知ることからです。

 実調報告書を見るのは当たり前です。

 それ以外にも入所経緯や今までの経歴等も見ます。


 この入所時に作成してもらう、ご利用者の今までの人生経歴の書類を軽く見ているケアマネが多すぎます。

 ほぼ空欄のままなご利用者もいます。

 それでどうやって暴力を振るってくるご利用者を知れば(=好きになれば)良いのでしょうか?


 そのくらい暴力を振るってくるご利用者介助のためには必要な超重要書類なんです。

 その人のことを詳しく知る資料は多い方が良いんです。


 どの程度まで知れば良いかと言うと、そのご利用者に関する簡単な物語が書けるくらい知れれば最高です。


 私も今までに知ってきた暴力的ご利用者の物語が書けるくらいまで知ってきました。

 実際にそのご利用者が生きてきた軌跡を描こうと試みたこともあります。

 文才がなさ過ぎて断念しましたが。




日本一の介護施設を作る介護士の接し方

<邪道な介護方法>

 突撃あるのみ。

 以上です。


 これからの方法は他の介護職員にはオススメしません。

 あくまでもそのご利用者のことを知り、理解した上で、私が勝手にやっていることです。

 恐らく王道か?邪道か?と聞かれれば邪道だと思います。


 間違っても教科書で紹介はできない方法ですので、参考にしたり、真似る場合、それによって生じる問題に一切責任は負いませんので悪しからず。



<積極的に突撃する>

 積極的にコミュニケーションをします。

 一人でいる姿を見かけたら隣に座って会話を試みます。


 寒い日なら手を握って

「手が冷たいですね。温かいでしょ?」

等とします。


 するとどうなるのか?

 大抵は殴られます。

 手を握っていると頭突きも飛んできます。


 私は顔を近づける人なので、顔を引っ掻かれる事もしょっちゅうです。

 先日も思い切り引っ掻かれ、額に深い裂傷を負い、流血しました。

 やっと治りましたけどね。


 夜間オムツ交換やトイレ誘導をしていると顔面や腹部を思い切り蹴られます。

 暴力行為が始まり、家族が手を付けられなくなり入所するケースもありますので、体は元気なご利用者もいます。

 蹴りの威力は結構なものですよ。


 失禁をしていればズボンを脱がせるために下を向いた瞬間、メガネを取られて目の前で折り壊されたり、頭を硬い物で思い切り殴打されたり、腕を思い切り引っ掻かれてやはり流血騒ぎになったり。



<攻撃されたら徹底的に可愛がる>

 メガネ破損や流血、みぞおちを蹴られたりした時に私はどうするか?

 何事もないかのように笑顔で黙々と介助を続けます。

 だから傷をより深く付けられるんですけどね。

 よ~く観察していると面白いんですよ。


 ご利用者が全力で私の腕に傷を付けてきたとします。

 それに対して表情を一切変えずに笑顔で、ジッとご利用者の目を見続けていると

「あれ?今攻撃しているよな私?あれ?おかしいな?」

と流血している部分と私の顔を何度も見比べるんです。


 その戸惑いが出ると私的には

「あ、戸惑ってる、戸惑ってる」

ともう面白く、可愛くて仕方がないです。


「ムツゴロウさん!?」

と他の職員に言われるくらい、頭を優しく抱き込んで

「よしよし、よしよし」

としちゃいます。


 もちろんみぞおちの辺りが無防備になりますから、ご利用者は殴ってきますけどね。

「本当に嫌がってるな」

と思う態度が見え始めたら可愛がりを勘弁します。


 ご利用者に対して

《可愛がり》

と表現するのは失礼だと思いますが、可愛がりと表現するのが一番シックリ来るもので。


 あとは、これをいつもやるだけです。

 もちろん、最初は私も苦手意識を持ちますので、無理のない範囲で徐々にですが。




暴力的ご利用者はどう変わる?

 このような接し方をずっとしていると、今まで暴力をしていたご利用者は、淋しがり屋になります。


「淋しいよ。私の隣にずっと居てよ。他に行かないでよ。置いていかないでよ。」

のような事を言い出すようになります。


 最初は私に対してだけですが、そのうち他の職員に対しても言うようになってきます。


 もっとも、常に淋しがりなままではなく、淋しがりと暴力とが混在する感じになるだけです。


 淋しがりが出るようになっても、先程までの接し方を繰り返していると、今度は

「いつもありがとうね。」

と感謝を口にし始めます。


 感謝の言葉も最初は私に対してだけですが、そのうち他の職員に対しても言うようになります。

 ここまで行ったら、とりあえず一端成功として集中的に接する必要はないと判断し、通常に戻る感じです。




最後に

 私が傷を付けられると

「大丈夫!?あの野郎!ふざけやがって!」

と怒ってくれる人達がいます。


 そのように思ってくれることはとても嬉しいのですが、私はご利用者を怒っていないので

「あの野郎」

とご利用者に感情を向けないで欲しいんですね。


 だって、紹介した記事でも言っていますが、ご利用者は(認知症で)自分が消えていき、変になって行くのが怖かったり、淋しいだけなんですから。


 実際に

「淋しい」

と感情を吐露するようになりますし、その後出て来る

「ありがとう」

と感謝の言葉を言う時は、とても悲しそうな、自己嫌悪に陥っているような表情で言うんです。


「私みたいな、家族にも捨てられた人間なんかのために・・・ありがとう」

と言っている感じの

「ありがとう」

なんです。


 だから、

「あの野郎」

なんて感情は向けないで欲しいんですね。


 こんな方法は教科書には載せられませんよね?

 だから邪道な介助なんです。


 ここまでしろとはいいません。

 むしろやらない方が良いと思います。


 実際に、そのご利用者に他の職員さんが攻撃されているのを見たら怒りの感情も沸いてきますしね。


 自分がやられる分には

「だから何?」

で終わるのですが、他人がされていると受け入れられない。


 人間って変な生き物ですね。


 ここまでしなくとも、暴力を振るってくるご利用者を理解し、粘り強く接しているとその裏には恐怖や淋しい感情が潜んでいると言うことを知って理解に繋げ、介助をしてもらえれば良いなと思います。



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