介護業界の人材不足を改善する方法。<新卒者採用を増やす具体的な方法>
「人は何のために生まれるのか?」

人は何のために生まれたのでしょうか?
貴方はこのようなことを考えたことはありますか?
もしもないのであれば、恐らく貴方は20歳代ではないと思います。
何故か?
このようなことを考え、このような部分に価値を見出そうとするのが今の20歳代だからです。
今までの世代とは明らかに質が違う価値観なので、管理職の人達には理解が出来ないんですね。
管理職にあるような40歳代以上の人達の価値観は物的な物に対して向くので、価値観の次元が全く違うんですね。
この辺りの詳細はこちらの記事をお読みください。
これを理解した上で採用を考えないとあまり上手くはいかないのかもしれません。
そこで今回は、そんな部分も考慮した上で、新卒者採用を効果的に行う具体的な方法を提案していきます。
福祉専門学校新卒者の採用を増やす具体的な方法

<アンケートを取る>

可能であれば学生にアンケートを取りましょう。
そのため、まずは学校と相談しないといけません。
どんなアンケートを取るのかと言うと、
「貴方がやりたい介護、実現したい介護はありますか?」
「それはどのような介護ですか?」
「貴方の理想はなんですか?」
「貴方が目指す介護士はどのような介護士ですか?」
のような、自分自身の将来像・人生のキャリアに関してのアンケートです。
そのアンケート結果を基に、
「それを実現できるのは私の施設ですよ!何故なら、私共の施設の強みは・・・」
と募集が可能になり得ます。
もちろん、嘘はダメなのでそのような施設になる必要はありますし、自分の施設特有の強みを把握しておく必要はあります。
自分の施設特有の強み・魅力の見つけ方に関してはこちらをどうぞ。
<実習生を大切にする>

実習生を蔑ろにしている施設がかなり多いです。
貴方の施設は実習生に
「コミュニケーションを取っていて」
と指示して放置していませんか?
そのように実習生を蔑ろにしている施設は、新卒者採用のスタートラインにすら立っていません。
「あそこに大切な生徒を就職させない」
と学校側に止められてしまうからです。
そのため、最低条件、スタートラインに立つためには実習生を大切にして、キチンと教えることです。
指導担当に付ける介護職員は、役職で選ぶのではなく、
《どれだけ教えることと仕事両方に熱心か?》
で選択して下さい。
一応私も毎回実習生に
「専門学校の先生になって下さい。下手な教師より勉強になるし、分かりやすいです。」
と言われるくらいには熱心なつもりです。
せめてそのくらいのことを言われるくらいには大切にして勉強をさせてあげて下さい。
すると、他に行きたい施設があっても
「卒業したらうちに来るんでしょ?」
「バイトだけでもしに来れば良いじゃん」
と冗談交じりに言っても本気で悩んでくれます。
恐らく本気で口説けば落ちると思いますが、
「やりたいことがあり、行きたい施設がある」
と言っている実習生の希望を壊したくはないので、私は冗談交じりに言うだけで、それ以上強くは勧誘しませんが。
<就職説明会に参加する>

福祉専門学校では実際に施設の職員を呼んで説明会があるそうです。
それに参加しない手はありません。
先ほど紹介した貴方の施設特有の強み・魅力をキチンと言葉に出来ていれば、それだけでも他の施設とは明らかに違って見えます。
これをキチンと言葉に出来るくらいに見つけていないと、
「給料が云々」
「年間休日日数が云々」
「職員の人間関係が云々」
「やりがいが云々」
なんてありきたりで、何も魅力的じゃない言葉の羅列になってしまいます。
そんな内容では新卒者どころか、誰の心にも響きません。
福祉専門学生達の多くは
「自分がやりたい福祉」
を持っているやる気のある、理想のある人達ばかりです。
そんな彼らにお金や休みの話ばかりしても響くはずがありません。
ではどんな話をすれば良いのか?
それこそが何度も言っている、貴方の施設特有の魅力です。
更に、この時点で既に学生達がどんな介護をしたいのか?等の将来像はアンケートで入手しています。
と言う事は、貴方の施設特有の魅力にプラスして学生の将来像に合致する部分をつけ足せば良いだけです。
絶対に心に響く学生は現れます。
福祉専門卒者採用のまとめ

福祉専門学生は既に介護には興味を持ち、介護自体の魅力は知っています。
そのため、彼らが求めているのは、
《自分にとって有意義な施設》
です。
そのため、採用側の貴方がやるべきは、彼らに有意義なメリットを提供できる事を示すことです。
しかも、実習生を大切にしていれば、その実習生が噂を流しておいてくれるかもしれません。
今回紹介した事を全部キチンとしていたら、全てが相乗効果を発揮し、今よりも爆発的に反応が増える可能性があります。
是非福祉専門学校の新卒者採用を増やしたいならご参考までに!
高校新卒者採用を増やす具体的な方法

<就職説明会を開催してもらう>

就職説明会は専門学校と同じですが高校だと違う点があります。
それは、専門学校はイベントとして介護施設を呼びます。
しかし、高校は別に介護職にさせたいわけではないので、介護施設が呼ばれるかと言われると、まず呼ばれません。
中高生向けの就職説明会には恐らく人気企業とか、公務員が呼ばれます。
実際に私も警察時代には就職説明の全校集会に呼ばれ、壇上で一人で話をした経験がありますので。
そのためまずは、
「就職説明会をさせて欲しい」
と学校と相談をして下さい。
出来れば単独説明会が理想です。
複数参加の説明会だと、よっぽど魅力的じゃないと印象には残りませんので。
そのためには、何度も、何度も、学校に《足を運んで》相談して下さい。
足を運ばないで電話だけでなんて態度じゃ話になりませんからね。
<何度も足を運ぶ>
高校新卒者の採用を増やすためには特に重要な部分なので、敢えて項目立てて言います。
何度も学校に行って下さい。
もちろん就職説明会を無事行うことが出来た後もです。
むしろ就職説明会をやらせてもらえた後の方が重要です。
私の経験上、高校生はそのような就職説明会等で見た人の事を覚えています。
貴方が思っている以上に覚えています。
実際に私が警察時代に就職説明会をした後は、街中でも
「あの時のお巡りさんですよね?」
と声を掛けられまくりました。
更に交番に来てくれた生徒さんもいました。
そのくらい彼らは覚えています。
高校生が就職先を考える時に一番重要視するのは
《人》
です。
ただしこれは
「職場の人間関係はどうだろう?」
ではありません。
「あの人と一緒に仕事をしたい」
「あの人みたいになりたい」
という憧れ、自分の将来像を描きやすい《人》で探します。
だから
「友達の○○ちゃんが就職するっていうから私もそこに行く」
なんて言う生徒が多いですよね?
それは《人》で考えているからです。
しかし社会人に知り合いがいないので、身近な友人と同じ場所を選択しているに過ぎません。
そこに自分の将来像を思い描けるような社会人が現れれば友人よりもそちらを優先します。
そのためには、何度も足を運んで顔を覚えてもらうことが物凄く重要なんです。
介護施設だと交番のように、街中で会ったり、行ったりは出来ませんので、自分達から学校に足を運んで顔を見せるんです。
話掛けられればキチンと対応するんです。
すると
「貴方の施設で働かせて欲しいです」
と言いだす生徒は必ず出てくると思います。
そして、何度も足を運んで話をしているので、先生もそれを止める事はしないと思います。
介護への印象が悪いと先生が阻止することも普通にありますからね。
<介護の魅力を伝える>

先ほどまでの方法は福祉専門学校でも活用できる方法でしたが、ここからは福祉専門学校ではダメで、高校だからこそやらなければならない内容です。
それが、介護の魅力を伝えると言うことです。
福祉専門学校は既に介護の魅力を人それぞれ持っているので、説明する必要がありませんでした。
しかし高校生は
《就職か進学か?》
に悩んでいるのであって、
「どこの施設に就職しようかな?」
と悩んでいるわけではありません。
そもそも介護と言う仕事自体選択肢にないかもしれません。
そのため、高校生に就職説明をする際には絶対に
《介護の魅力》
は伝えなければなりません。
それをしないで
「私共の施設特有の魅力は・・・」
と話し始めても意味がありません。
出来れば介護の魅力を伝える内容はエピソードにして下さい。
真面目な役職者だと、堅苦しい教科書的な魅力を話始めるのですが、それでは高校生に授業をしているだけで心が離れます。
私が警察時代に就職説明会でした話は、地域でも有名な少年ギャングの一員が急に夜中交番を訪れ、
「俺の事は知っていますよね?そんな俺がお巡りさんにこんなことを相談するのも変なんですが、他に相談できる人が居なくて。話を聞いてもらえませんか?」
と訪れた時の話をしました。
その内容に興味がある貴方はコメントか、ツイッターをフォローしてから質問して下さい。
それはともかく、そのような具体的なエピソードを話すんです。
介護をしていてそのようなエピソードの百や二百くらいありますよね?
それを話せば良いだけです。
<高校新卒者採用のまとめ>

そもそも介護に興味を持っておらず、
「将来どうしようかな?」
と悩んでいると言う事を意識しなければなりません。
これらのことを見て
「へぇ~そうなんだ。じゃあやってみようかな」
程度にしか感じられないなら、貴方はまだまだ彼らの事を何も分かろうとしていません。
普通は就職説明会をしてもそこまで人のことを覚えません。
では何故彼らはそこまで覚えているのか?
それは、それほどまでに彼らは
「自分の将来やりたいことが分からない。見つからない」
と悩んでいるからです。
そこに一つの光として現れたのが、就職説明会の壇上に立つ一人の社会人である貴方なんです。
だから覚えているんです。
逆を返せば、その壇上に立つ社会人がお金の話とか、休むことばかり話をしていたら社会に幻滅し得ます。
そのくらい重要なことだとの認識を持って就職説明会は行って下さい。
ただやれば反応が増えるわけではありません。
貴方次第で目の前に居る何百人と言う若者が社会に希望を持つか、幻滅するかが決まるんです。
高校生の新卒者を獲得しようと行動を起こすことは、それほどまでに大きなことだと知って下さい。
軽い気持ちで、
「誰か少しでも就職してきてくれないかなぁ」
なんて軽い気持ちで行わないで下さい。
良くも悪くも高校生の新卒者は《人》を見ています。
最後に
新卒者が多い施設はこれらのどれかはやっています。
どれもやっていなくても、魅力的な職員さん、《人》がいます。
どれもやっておらず、魅力的な頑張っている《人》もいない施設は新卒者が入ってきません。
当たり前ですね。
そんな施設、新卒者にとっての価値が何もないのですから。
社会人になって何年も経ち、当時の気持ちを忘れてしまい、
「最近の若い人達は」
なんて言っている施設には、新卒者の求めている魅力なんてないんです。
新卒者を採用を増やすためには、彼らのことを理解しようとし、昔の自分の気持ちを思い出すことからです。
今の自分の立場で物事を考えようとするから上手くいかないんです。
そして、そのように彼らの立場になって物事を考えようとする姿勢が、彼らの働きやすさを作ることにもなります。
新卒者の採用を増やしたいのであれば是非これらのことをご活用ください。
「新卒じゃなくて、即戦力の介護経験者を採用したいんだけど」
と言う貴方はこちらの記事をお読みください。
戦略が全く違います。
「ところで、この記事を書いている貴方はどなた?」
と疑問に思った貴方は私の自己紹介もご覧ください。
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◎、曖昧なまま使われている部分
◎、時代の変化についていけるような情報
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