介護業界の人材不足を改善する方法。<反応のある場所を探す>

2019年11月19日

「幼稚園児に線香を売る」

 この

「幼稚園児に線香を売る」

という言葉は私が商科大学時代に商学の教授が言った言葉です。


 その意味はこうです。

 貴方は線香を売る営業マンだとします。

 さて、どこに営業に行きますか?


 通常は高齢者の集まる健康施設とか、高齢者住宅とか、または仏具店等ではないでしょうか?


 まさか幼稚園に

「線香を買いませんか?」

 と幼稚園児を相手に売り込みませんよね?

 そんなこと、営業をやったことがない人でも売れないことがわかります。


 それは何故ですか?

【基本的に幼稚園児は線香を欲していないから】

です。


 これは介護職員を募集するときにも同じことが言えます。

 介護職に興味がない人の集まる場所に職員募集をいくら掛けて反応は鈍くて当たり前です。


 しかし、この

「幼稚園児に線香を売る」

をしている介護施設が余りに多すぎると感じます。


 そこで今回は、介護施設での職員募集において、

「どこに、どのように職員募集をすれば貴方の施設の職員募集への応募が多くなるのか?」

 それを考えるのと、それを調べる方法を提案します。


 新卒者を狙った職員募集の具体的な方法

はこちらの記事をどうぞ。


 即戦力になる中途採用・転職者を狙った職員募集の具体的な方法

はこちらをどうぞ。


 売り込むために必要な【貴方の介護施設特有の魅力の見つけ方】に関してはこちらの記事をどうぞ。




今働いている職員さんに聞く

 確実に効果的な募集先を調べるならこの方法が一番です。

 だって、今現在働いている職員さん達は必ず【何かしらを見て】応募してきています。


 では、今現在働いている貴方の施設の介護職員さん達は何を見て、貴方の施設の職員募集に応募してきたのでしょうか?


 それを調べることで、どこに対して職員募集を出すと反応が良いのか調べることが出来ます。

 「職員募集をかけても全然反応がない」

と焦っている介護施設の多くでは、これをしていません。


 職員募集への反応が良い場所ということは、その場所には貴方の施設を求めている人が集まっているということです。

 その情報を持っているのが今現在働いている介護職員さん達なんですね。

  だって、実際に貴方の施設が発信している職員募集の情報を入手して、行動した人達ですからね。


 しかもこの方法はお金が一円もかかりません。


 この感覚も介護関係者は持っている人が少ないのですが、

【情報は商品。貴重な財産】

という感覚を持ちましょう。


 本来このような情報を集めたり、市場調査を依頼したら100万円近くかかります。

 こんなに有益な情報を無料で入手できるのに、ドブに捨てているのがとてももったいないと思います。


 正直、これをキチンと行っていれば職員募集先を考えたり、募集に困ることはそんなにないと思います。

 それくらいに職員に聞いたり、調査していない介護施設が多いということです。




職員の通勤方法を調べる

<通勤距離は大事な要素の一つ>

 先ほども言いましたが、基本的に今現在働いている職員さんに

「どこに掲載されていた、どの情報を、どのように見て興味を持ったのか?」

を質問し、傾向を掴めばここからはおまけみたいなものです。


 それでも、それだけでは少し不親切かと思い、もう少しだけ、どのような感じで見ていけば良いのかをご紹介します。


 募集する際に通勤場所はとても重要です。

 職員さんは応募する際に、

【自分が通える範囲内に】

良い介護施設はないか調べています。


 つまり、遠い場所に募集をかけても意味はありません。

 そのため、自分の施設で今現在働いている職員さん達はどのくらいの圏内から通勤している人が多いのかを調べるのは重要です。


 この遠い・近いの感覚は貴方の感覚ではダメです。

 人によって通勤に掛けることのできる時間や許容できる距離は違うからです。

 だから、今現在貴方の施設で働いている職員さん達の多くの声を聞き、その距離感を把握するんです。


 そしてそれに合った場所へ職員募集をするんです。



<自転車通勤が多い場合>

 私の働いている施設は自転車通勤の職員さんが多いです。

 そのように自転車通勤者が多い近所密着系なら、募集を掛けるべきは近所です。


 もし同じように近所からの通勤者が多い施設なら、近所に向けて職員募集を発信する方法は

【新聞チラシ】

または

【ポスターの張り出し】

です。


 近所に働きかけたいのに、インターネット広告なんかを打ち出しても効果は薄いに決まっています。


 実際に、自転車通勤者の多い私の働いている施設では新聞チラシや職員募集の張り紙を見て応募したという人がかなり多いです。 



<自動車通勤が多い場合>

 この場合には職員個別に聞いていくしかありません。

 それこそ最初の方法に立ち返ることになります。

 つまり、

【何を見て募集してきたのか?聞くこと】

です。


 車の場合は本当に人によって遠い・近いの感覚が全く違います。

 私は通勤・退勤時間は時間の無駄遣いと感じてしまうし、車の運転が嫌いな人なので、遠くても7キロ圏内。

 これ以上は除外して考えます。


 しかし、中には20キロ以上離れた場所から通勤している人もいます。

 車に乗ることが趣味で、

「通勤距離はある程度長くないと嫌だ!」

とのことです。


 この場合にはインターネット広告やサイトの人材募集サービスを活用しても良いかと思います。

 社会福祉協議会やハローワークも一定の効果があります。


 実際に私も、社会福祉協議会から介護職員募集を見て就職しましたので。

 自動車通勤者は距離よりも、その施設の魅力そのものに注目すると考えてください。

 その際結構重要なのが、駐車場利用が無料かお金を取るのかです。


 施設の駐車場でも利用料金を取る施設は、少しマイナス印象になります。




多くの目につくではなく、ピンポイントを狙う

 今回私が言っている事を要約すると、要は

【広域に誰の目にも付きやすい募集】

ではなく、

【見る人数は少なくても、行動してくれる人のいる場所への募集】

にしましょうということです。


 今回あげた方法はあくまでも今現在の施設運用上、今すぐにでも行える、今の貴方の施設での職員募集を行う先やその方法です。


 その基本的な考え方は、誰の目にでも付くではなく、少ない人数でも、貴方の施設で働きたいと思う人が集まる場所に募集を掛けた方が反応は良いということです。


 何も考えないで職員募集をしていると、

「沢山の人達の目についた方が応募が多くなると思う」

となりがちですが、それは誤りです。


 それが企業名を聞いただけでどんな会社か誰でもわかるような大企業なら話は別ですが、介護施設でその規模なところはまずありませんよね。


「一人だけでも職員さんが増えれば楽になる!」

こんなレベルの規模ですよね?


 それなら基本的な考え方は

「いかにピンポイントで募集を掛けるか」

に目線を変えましょう。


 この目線がないから、多くの介護施設では、沢山の幼稚園児に線香を売ろうと頑張って

「売れないなぁ。おかしいなぁ」

と言っているのと同じ状態になってしまっているわけですね。




最後に

 色々と戦略的に職員募集をする方法を紹介していると

「貴方の働いている介護施設では職員の人手不足に困っていないでしょう。良いなぁ」

と思われるかもしれませんが、残念なことに私の働いている介護施設も人手不足です。


 なぜか?

 提案しても担当者が一切やらない&私には一切関わらせてくれないからです。


 少し愚痴のようになってしまうかもしれませんが、それなのに、

「専門学校だけではなく高校にも募集をかけましょう。」

という誰かからの思いつきのような、中身のない提案には即反応を示します。


 これがどこからの提案かわかりませんが、

「それは盲点だった!凄い妙案だ!これで人手不足も解消するぞ!」

と今まさに騒いでいる最中です。


 私の感覚では、適切な戦略を立てて挑まないと中高生には全く響かないので、募集先を増やしただけでは絶対に無理だと思います。


 それこそ、今まで幼稚園児に対して

「線香が売れないなぁ」

と言っていたところ、保育園児にも営業を掛け始めるようなモノです。


 そもそも需要がほぼ無きに等しい場所に、何の戦略もなしに持って行っても反応が増えるハズがありませんよね。


 今回紹介した職員募集の方法について、募集先や募集方法の考え方で重要なことを思い出して下さい。

《広くよりもピンポイント

です。


 これではただ単に募集先を増やしているだけです。

 このように、どんな情報でも、行動を起こし、実行しなければ意味がありません。

 私の提案や情報は私の施設では行動をしてもらえないようなので、行動してくれる介護施設に提供します。


 そのための情報発信です。

 ぜひ貴方の施設でご活用ください。


 この辺り、中高生に職員募集を掛ける具体的な方法もこちらの記事に書いていますので、一読下さい。


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