介護現場で使われている『尊厳』とは『やりがいの搾取』である。

2020年9月29日

「ご利用者のためなんだから、このくらいやりなさいよ!」

「貴方、介護という仕事を選んだ介護職員でしょ?」

 こんな言葉と共に、業務を増やされたり、サービス残業をさせられた経験のある介護職員は多いのではないでしょうか?

 

 そのような命令の根底には

『ご利用者の尊厳を守る』

という大義名分が存在しています。

 

 だから貴方は本当はやりたくなくても

「それはそうですけど・・・」

と最終的には良心に負けて引き受けてしまうのではないでしょうか?

 

 更に、そのような命令に反発したら、反発したで

「それでも介護職員なの?ご利用者の尊厳を守るのが介護の仕事じゃないの?」

のように怒られます。

 

 では、その命令された行為は本当にご利用者の尊厳を守る行為なのでしょうか?

 

 もしそうではないなら、

『尊厳』

という言葉を使って貴方のやりがい・やる気に付け込んだ

『やりがいの搾取』

なのかもしれません。

 

 そこで今回は

『介護現場で使われている尊厳とはやりがいの搾取である』

というお話をしていきます。

 

 この記事を読む事で

◎、やりがいの搾取に気付いて、意識的に抜け出すことができます。

◎、やりがいの搾取をシテいた事に気付いて、改めることができます。

◎、尊厳とは何なのかを学ぶキッカケとなります。

 

 それでは早速、介護現場で横行しているやりがいの搾取を見て行きましょう!

 

 

 

尊厳を使う事でやりがいの搾取が行われる

 何故介護現場では介護職員さん達のやりがいに付け込んだ

『やりがいの搾取』

という行為が横行してしまうのでしょうか?

 

 それは

『尊厳というモノの定義が明確ではないため』

です。

 

「ご利用者の尊厳を守れる介護をして下さい。」

この言葉。

 

 そこには

『尊厳を守る=良い介護』

という意味がとても強く出ています。

 

 しかし、最も大事な

『尊厳とは何なのか?』

は曖昧な状態ですよね。

 

 曖昧なせいで

『尊厳=ご利用者のために尽くすこと』

のように使われガチです。

 

 すると、現場の介護職員さん達は嫌だったり、理不尽な命令に対して

「これを断ったら、自分介護職員として失格だよね。嫌な奴になるよね」

と良心を人質に取られて、やりがいをドンドン搾取されていってしまうんですね。

 

 しかし、ここでハッキリとさせておきます。

尊厳とは、ご利用者のために尽くすことではありません。

 つまり、その意味合いでの命令は尊厳を守る行為ではありません。

 

 やりがいの搾取をされていることに気付いてすらいない介護職員さんも多いので、そんなやりがいの搾取の例を2つ程見て行きましょう!

①、サービス残業

②、休日に仕事のことをする

 

 なお、そんな

『尊厳とはなに?』

については別の記事で明確にしていますので、そちらをお読みください。

>>>介護における尊厳とは何か?簡単に一言で言い切ると『自分で出来る事を自分でやって、笑顔で生活できること』

 

 この記事タイトルにもあるように、介護における尊厳とは

『自分で出来ることを自分でやって、笑顔で生活できること』

です。

 

 それを踏まえて例を見て行きましょう!

 

 

 

介護現場でのやりがいの搾取例

 これから例示するモノは私が知っているやりがいの搾取の一部です。

 施設によっては違う形で行われているモノや、キチンと考えられている所もあると思います。

 

 あくまでも、私の経験上の例ですので、

「なるほど!こういった感じのことはやりがいの搾取で、理不尽なことなんだね!?」

と気付いて貰えれば良いと思います。

 

 

<サービス残業>

 何と言っても一番わかりやすいのはサービス残業ですね。

 例えば衣替え。

 

 担当しているご利用者の衣替えを行わなければならない場合。

 業務内で行う時間が確保できなければ勤務外で行うことになります。

 

 このような場合は時間外は出ません。

「だって貴方の担当ご利用者でしょ!」

で終わりです。

 

 そこには

「ご利用者の尊厳を守る」

という意味合いが含まれています。

 

 勤務外でサービス残業をして衣替えをする行為。

 これはさきほど定義した尊厳に合致しますか? 

 

 もっと分かりやすく質問しましょう。

「その残業でご利用者は笑顔になりますか?」

「その残業でご利用者は自分で出来ることを、意欲を持って行えるようになりますか?」

 

 もしもその答えが

「いいえ」

なら、その残業はやりがいの搾取です。

 

 尊厳を守る残業ではありません。

 衣替えが分かり難いなら

◎、ケアプラン作成

◎、飾り作成

等、他のことに置き換えて同じように考えてみて下さい。

 

 

<休日に仕事のことをやる>

 休日にまで仕事のことをやらないといけない施設も沢山あります。

 デイサービスなんかは特に多いと聞きますね。

 ただし、私はデイサービス経験がないので、そちらの現状は知らないので、特養の例を出させて下さい。

 

 例えば、担当ご利用者の衣類が少なく、足りないという場合。

 そんな時に、担当している介護職員が勤務外・プライベートで買いに行く施設もあります。

 

 それに疑問を呈したり、買ってくるのが遅いと

「ご利用者のためにそのくらいやりなよ!担当でしょ?」

「早く買ってきなさい!着替えが足りなくなるでしょ!」

と必ず言われますよね。

 

 この言葉の裏にも

『尊厳』

という言葉があります。

 

 ではここでも先ほどの残業と同じ質問をします。

「その休日の行動でご利用者は笑顔になりますか?」

「その休日の行動でご利用者は自分で出来ることを、意欲を持って行えるようになりますか?」

 

 もしもその答えが

「いいえ」

なら、その行為はやりがいの搾取です。

 

 というか、これに関しては普通に

『労働法違反』

なので休日勤務手当を出さないとNGなんですけどね。

 

 是非この機会に、貴方が普段やっている行為は

『尊厳を守るための行為』

なのか?

 

 それとも

『上司や役職者達にやりがいを搾取されているだけなのか?』

考えるキッカケにしてみて下さい。

 

 

 

まとめ

 介護現場の介護職員さん達は

『尊厳』

というモノの定義が明確ではないため、いいように使われていることが多いです。

 

 しかしこれで、尊厳とは何なのかを知り、

「自分が普段行っていることは尊厳を守る為の行為なのか?」

と見直すことができるので、やりがいの搾取だったら抜け出す事ができますよね。

 

 又は貴方が上司や役職者なら、その気はなかった行為や言葉が実は

『やりがいの搾取をさせていた!」

と気付けるかもしれません。

 それに気づけたら貴方自身の行動や言動を改めることができます。

 

 やりがいの搾取というモノを考える過程で

『尊厳とは何なのか』

を学ぶキッカケにもなりましたよね。

 

 折角そんな機会を得たのですから、まずはこちらにある

『尊厳について考えた記事』

を読むことから始めてみてはいかがでしょうか?

>>>尊厳カテゴリー

 

 尊厳というモノをキチンと理解し、本当の意味での尊厳を守れる介護職員に成長出来ると良いですね。

 

 

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