高齢者にとって天皇陛下の存在とはどのようなモノなのか?介護職員が知っておくべき基礎知識。

2020年8月21日

天皇とは、神様の末裔である

<天皇>

 高齢者にとっての天皇陛下の存在を見ていく前に、貴方はそもそも天皇がどんな存在とされているのかをご存知でしょうか?


 天皇とは、日本の神様の末裔とされています。

 そのため皇族の家系図を追って行くと古事記に出てくる日本の神様に至ります。


 まずは簡単に天皇のご先祖様のお話していきます。


 なお、高齢者云々ではなく、

「法的に天皇ってどうなってるの?」

「今の日本で仕事は何をしているの?」

のような疑問を持つ貴方はこちらをお読みください。

>>>天皇とは何なのか?わかりやすく説明します。『社会』『憲法』



<日本を作った神様>

 日本を作ったのは男性のイザナギと女性のイザナミと言われています。

 祀っている場所は茨城県の筑波山が有名ですね。


 しかし、女性のイザナミは炎の神様を産む時に焼け死んでしまいます。

 その後色々とありますが、端的に言うと、その後はイザナギとその子孫が日本を治めることになります。


 その時に

「キチンと治めなさい」

と命令されたのがイザナギの子供である3人の神様でした。

アマテラス、スサノウ、ツクヨミ

 日本人なら誰かしらの名前は聞いたことがあると思います。


 アニメ作品でも多く名前を聞く神様なので、アニメ好きも知っていると思います。

 ナルト作品では有名な呼び名ですよね。



<天津神族>

 アマテラスは太陽、昼間を司る神様なので、いわゆる主神扱いです。

 その主神であるアマテラスが人間界に降り立った場所は埼玉県の入間(いるま)市と言われています。


 昔は入馬(いるま)と表記したらしく、アマテラスがに乗って地上にった場所と言う意味のようです。


 このアマテラスを含む、イザナギの子孫を天津神族と呼び、神格が高い神様の一族と考えられています。

 そして、このアマテラスの子孫で、初めての人間が初代天皇とされている神武天皇。


 このように、天皇家はアマテラスの子孫と言うことで、日本を治める一族とされているわけですね。


 天皇家に伝わる三種の神器についての話をしても良いのですが、話がドンドン逸れていくので今回は省略します。




高齢者にとっての天皇とは?

<戦前と戦後>

 実は天皇への意識に関して

《高齢者》

とひとくくりにすると少しややこしいことになります。


 それは戦前と戦後とでは天皇の位置付けが大きく違うからです。

 そのため、戦前に天皇を崇拝し得る年齢だった高齢者と、戦前でも小さかったり戦後生まれの高齢者とでわけます。


 今年(2019年)で戦後74年になりますので、戦前に天皇を崇拝し得る年齢として区切りが良いこともあり、85歳を区切りにします。


 なお、当たり前のことですが、今から言うのはあくまで傾向の話です。

 個人個人でその感覚は全く違い得ますので、そのことは予めご了承下さい。



<戦前生まれにとっての天皇陛下>

 戦前85歳以上の高齢者にとって天皇陛下はまさに神様です。

 戦争で負けたことによって自殺者が沢山出たと言う歴史を見ても、どれだけ神格化されていたのかは明らかですよね。


 やはり、施設ご利用者の中でも85歳以上の高齢者で認知症等もないご利用者は天皇を大事にする人が多いです。


 この年代のご利用者に皇室カレンダーは必須アイテムです。

皇室カレンダー2020年

 題名を見れば分かるように、写真にカレンダー機能が付いているような物です。

 写真がメインなんですね。


 ご利用者によってはこのカレンダーに毎日手を合わせています。

 他にも、皇居のある方向へ毎日手を合わせているご利用者もいます。


 テレビで天皇陛下についての報道をしていると泣き出すご利用者もいます。

 テレビの天皇に対しても手を合わせますし、呼び方は

《天皇陛下》

《陛下》

名を呼ぶことを失礼と考えて呼べないご利用者もいますね。


 やはり、この世代の高齢者にとっては、ただの象徴になっても天皇は神様なんですね。



<戦後生まれにとっての天皇陛下>

 戦前としましたが、85歳区切りなので戦前生まれも含めています。


 戦前生まれとは言え、流石に小さい頃に天皇を神として信仰する感覚は持っていないでしょうからね。


 その上で、戦後生まれの高齢者にとっての天皇は、貴方と同じ感覚です。

 特に神格化して捉えている人はほとんどいません。


 天皇好きはいますので、皇室カレンダーはやはり必須アイテムですけどね。


 神格化はしていませんので、手を合わせることもしませんし、何なら皇室カレンダーが床に落ちたまま汚れていても平気なご利用者もいます。


 テレビで天皇について報道されていると

「この人可愛いよね。親しみやすいよね。」

みたいなことも言います。


 呼び方も

《天皇》

《天皇さん》

《この人》

というラフな感じの呼び方をする人も多くいます。




天皇による年間行事

 介護職員向けの天皇陛下に関する記事と言うことで、簡単に天皇による年間行事くらいは知識として持っていても良いと思います。

 そこで、テレビでも報道されることの多い行事を簡単に紹介しておきます。



<1月1日:四方拝(しほうはい)>

 宮殿内から伊勢神宮、四方の神に対してお祈りをする年初の行事です。



<1月1日:歳旦祭(さいたんさい)>

 早朝に行われる新年を祝う年始の祭典。

 どこの家でも新年の挨拶がちょっといつもの朝と違って特別感がありますよね?

 それと同じように、少し改まった新年の朝って感覚で捉えれば良いと思います。



<10月17日:神嘗祭(かんなめさい)>

 アマテラスが祀られている伊勢神宮に向けて新米を奉納する意味合いがある祭典です。


 簡単に言うと、収穫祭ですね。

「今年の初物を自分の先祖で神格の高いアマテラスに最初に奉納しましょう!」

と言う行事ですね。



<11月23日:新嘗祭(にいなめさい)>

 これが一番大きな行事になります。

 収穫祭は収穫祭なのですが、アマテラスにだけ奉納する神嘗祭と違って、新嘗祭は皇族の先祖、その他日本の神々全てに対して作物を奉納します。


 そのため規模が全然違うんですね。

 そして、その恩恵を現天皇の体にも入れ込むと言うことで、自分で植えた米を収穫して、自分でも食べます。


 収穫祭なのですから、人間も食べないとですよね!

 こちらの収穫祭の方が私達には馴染みがあるモノかもしれません。


 イモ煮、キノコ鍋、栗ご飯、サツマイモご飯、カボチャ煮

等々。

 秋の味覚を自分達で味わうモノが収穫祭と言うイメージが強いですからね。


 なお、即位し立ての天皇が初めて新嘗祭を行う時には、大嘗祭(だいじょうさい)と特別な呼び方をするそうです。

 そのため、今年(2019年)の新嘗祭は大嘗祭になると思います。



<12月31日:大祓(おおはらい)>

 天皇が国民の厄を払う行事です。

 天皇は神主じゃないですが、お祓いすることに違和感を持ちませんか?


 しかし、家系を思い出せばむしろ神主よりも効果がありそうじゃないですか?

 そうです。

 天皇は神様の一族とされているんですよね。


 つまり、

「神様を信仰している神主よりも、神様本人がやった方がお祓いの効果は高いんじゃないの?」

と言うことですね。


 大晦日に神社へ参拝に行きますよね?

 神社と言うのは日本の神様を祀っている場所ですから、

《天皇とは?》

を知っていると、天皇を参拝しても違和感はないですよね。




最後に

 今回は普段天皇と言う存在にあまり興味がなくて

「天皇って可愛いおじいちゃんだよね!うちの施設に来て欲しいな」

なんてことを言っているような介護職員向けに書きました。


 貴方の施設で言っていませんか?

 私の施設では言っている職員さんが結構いますよ。


 そのため、天皇を神格化して考えている人には少し不快だったり

「違うからそれ!」

と言う部分もあるかと思います。


 しかし、そのような人は他のサイトに行ってもらえると助かります。


 私は

「天皇様~!天皇様のためならこの命・・・」

と言う右翼思想ではなく、

「天皇って可愛いよね!」

と言う介護職員側の人間ですので。


 そして、

「天皇って可愛いよね!」

と言う貴方!


 その感覚は私もとても共感しますが、戦前生まれのご利用者の前では言動を気を付けた方が良いかもしれません!


 その言動のせいで貴方のことを嫌ったり、介護拒否が起きないとも限りませんので。

 天皇とはやはり天皇なんですね。



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