見落としがちな介護施設の台風対策! 実際に発生した不測の事態!

介護施設でも危ない規模の台風!

 今まで台風による大きな被害の少なかった関東地方においても、ここ数年は大規模な被害を被ることが多く見られるようになりました。


 台風による大規模な災害経験が浅い関東の介護施設では、対策が十分に取れずに、大混乱することもあります。


 全般的な対策と言うモノは施設として取り組んでいると思いますので、ここでは敢えて言いません。


 今回私が提案するのは、案外見落としがちな対策。


 それと、今までの介護施設経験上、

「こんなことも起きるのか!?」

とビックリした事に対する対策まで提案します!


 冗談抜きで本当にこんなことが起きるんですよ!


 それでは早速見ていきましょう!




換気扇が落ちてくる

 状況が状況ですので、もったいぶらずに、紹介します。

 この意識を持っていないと、発生したときに大事故になります。

 そのため最初に紹介します。


 凄く強い風が特徴の台風の時には換気扇が室内に落ちてくることがあります。

換気扇

 分かりやすい画像が見つからなかったので、このような画像で申し訳ないのですが、この部分だけではなく、この部分を壁に固定する、重い金具枠ごと落ちてきます。


 イメージ出来なくても、重さ15キロくらいの硬い物体が室内に落下してくると思って下さい。


 私が体験した時は本当に間一髪で、偶然ご利用者を移動した瞬間に、先程までご利用者がいた場所に落下してきました。


 ものの2秒差くらいです。


 重さ15キロくらいの重い金属です。

 頭上からなので頭部に直撃し得ます。


 下手をすれば亡くなる程の大事故です。

 強い台風の時、強風の時には換気扇の下はご利用者も、職員も細心の注意を払って下さい。


 換気扇は落ちてくるモノだとの認識を持って下さい。

 これは一度経験しないと本当に見落としがちと言うか、想像もしないことですよね。




ホームレスが入り込む

 これも結構認識から抜け落ちていることがあるので序盤で紹介します。


 施設の敷地内に、小屋のようなモノがあると、その中で台風をやり過ごそうとホームレスが入り込んでいることがあります。


 そのような小屋がなくても、普段あまり使っていない出入口・裏口のような場所があり、施錠していないと、そこから入り込むこともあります。


 最大の目的は台風をやり過ごすことなので、基本的に何かしてくるわけではありません。

 しかし、それはそのホームレスの性格や施設内の状況にもよります。

 そのため、そこから別の犯罪に発展しないとも限りません。


 台風で戸締り忘れはないと思いますが、再度そのような意味でも確実な施錠と、小屋に人が入り込んでいるモノだと思って勤務をして下さい。




近所の人が来る

「台風によってガラスが割れて家に居られなくなった。」

 このような状態で介護施設に来る人も、少ないですが居るには居ます。


 確かに介護施設は民家と比べれば、作りも頑丈ですし、人も多いし、温かいし、あわよくば食事もあるかもしれない。


 と言うことで、近所で困った状態になると助けを求めてくることもあります。


 受け入れるのか、受け入れられないのか。

 その場の夜勤者だけで判断するのは難しいと思いますので、その辺りの判断を前もって施設長等に確認しておくことも必要です。




雨漏り

 まだ新しい施設では見られないかもしれませんが、それなりに年期の入っている施設だと台風が来ると必ずどこかが雨漏りをします。


 雨漏り対策として、大きなポリバケツやバスタオルを多量に準備しておきましょう。

 浴室にあるこのようなポリバケツを出来るだけ準備しておきましょう。

 雨漏りと言っても、強い台風の時にはポタポタではなく、ダラダラというレベルで流れ続けますので、ありったけ準備しておいた方が良いです。


 倉庫にしまっている物もあるなら、倉庫から出しておきましょう。

 雨漏りが一ヶ所からだけとは限りませんので、個数は多いに越したことは無いと思います。


 そして、ポリバケツに上手に全部入るような流れ方はしてこないので、バスタオルも大量に、出来得る限り準備しておきましょう。


 ただし、翌日の入浴で困るかもしれませんので、洗濯さんにどのくらい使って良いか確認は取っておきましょう!




停電

<自家発電力を聞いておく>

 台風15号によって千葉県で大規模停電があったように、どの地域でも停電になることはありえます。


 停電になった時、自家発電はどの程度設備として備わっているのか事務所に確認しておきましょう。

 施設によっては夜間の予備電灯分しか発電できない所から、全部まかなえる所まで様々です。


 普段自分の施設がどの程度まで自家発電機能があるのか知らないでしょうから、確実に聞いておきましょう。

 それによって対策の幅が変わってきます。



<在宅酸素>

 普段介護施設での酸素機はコンセントから電源を取るタイプの酸素機だと思います。

 そのため停電になると使えなくなります。

 この酸素機が停止したままになると生死に関わります。


 そのため、必ず携帯酸素機の残量を確認しておきましょう。

 これは必ずやっておくべきことですが、案外忘れガチです!



<水を溜めておく>

 停電すると水を吸い上げるポンプが動かないため水道から水が出なくなります。


 そのため確実に水は大量に溜めておきましょう。

 当日入浴が終わったら浴槽と、ポリバケツに溜められるだけ溜めましょう。


 何なら雨漏りで溜めた水も活用しましょう。

 この溜めておく水は飲料ではなく、主にトイレ用です。


 停電になるとトイレも流れませんので。

 ただ、トイレはその構造上、一度にバケツ一杯分くらいの水を流せば流れていきます。

 トイレが流れていくのは電力ではないんですね!


 そのため、水を溜めておき、バケツで流せばトイレは清潔に使えます。




トイレが使えない

 トイレ用に水を溜めると言っておきながら、トイレが使えないと言うのは変な感じがするかもしれません。


 しかし、強い台風の時にはトイレが使えなくなることもあります。

 それは、その地域の排水機能が豪雨に追い付いていない場合です。


 その場合にはトイレの水が逆流と言いますか、下から強い力で押し上げられてしまい、バケツの水を流しても流れなくなるんです。


 水が流れないので、当然便器の水かさが増すだけで、トイレが溢れることも有ります。


 すると排泄物が混じったトイレの水が溢れる大惨事になり得ます。

 トイレの水が内側から”ごぽごぽ”いって、動きまくっていたら使うのは慎重になりましょう。


 トイレを使うのが怖い場合にはポータブルトイレをフル活用しましょう。

ポータブルトイレ

 一晩ポータブルトイレに排泄物を溜めても良いのですが、不衛生なので排泄物を固めて燃えるゴミとして捨てられる薬剤を活用しましょう。


 普段そのような薬剤を使っていないでしょうから、台風対策として排泄物を固める薬剤を準備しておくのもありです。




騒音

 台風は強風と豪雨がガラスに辺り、とにかくうるさいです。

 そのせいで眠れないご利用者も出てきます。


 私の経験上では

「うるさくて眠れない」

よりも

「外から大きい音が聞こえる。誰かいるのかも。怖い。不安。」

と言うことで眠れないご利用者が多いです。


 そのため、この対策は音を静かには無理でしょうから、ご利用者の不安を解消する対策をしておくことです。


 例えば、前もって音楽を掛ける準備をしておくとか、その日はご利用者がフロアでテレビを見て過ごせるようにしておくとか、何か面白い話をして安心させるなんてことも良いと思います。


 私の例をご紹介すると、台風ではありませんが、雷が激しい夜でした。


 夜勤で巡視に行くと

「外が大きな音でゴロゴロいってて怖い。」

と布団の中でプルプル震えているご利用者がいました。


 そこで

「すみません。この音私の空腹の音なんです。夜勤やってるとお腹が空くもので!」

と話をし、その関係で会話をしました。


 すると落ち着かれ、最後には

「早くご飯食べてよね!本当に怖かったんだから」

とそのまま入眠されたなんて事も実際にありました。


 このように特段面白い話じゃなくて良いんです。

 その恐怖心が恐怖心じゃなくなれば大丈夫なので。




ガラスが割れる

 これは民家でも対策している人が多いと思いますので、分かると思います。


 いくら民家よりは丈夫に作られているとはいえ、ガラスはガラスなので、何か物が飛んできて強くぶつかれば当然割れます。


 すると段ボールを養生テープやガムテープ等で固定する応急処置をして、台風が過ぎるのを待つ必要があります。


 強い台風では応急処置で雨風は防ぎきれませんので、ここでも大量のタオルが必要になります。


 ガラスの破片が飛び散っていますので、ご利用者が近づかないようにだけ注意が必要です。


 その部分を照らして分かりやすくし、

《立入禁止》《使用禁止》

のような張り紙をしておきましょう。


 ある程度分かる方ならこれだけでも効果はあります。

 そのような張り紙が分からないご利用者が近づく可能性がある場合は、

◎、物理的に近づけないようにイス等でバリケードにする。

◎、その時だけ居室を変更する。

等の対策が必要です。




窓の開放

 これも介護施設特有の現象です。

 ご利用者が外の様子を見ようと、窓ガラスを開けてしまうことがあります。


 特養だと脱苑防止のために、全開にはならないようにしてあると思います。


 しかし、それでも強い台風の時に開けられてしまうと室内が大惨事になります。


 強風と豪雨がもろに入り込んでしまうためです。

 そのため、台風が来ることが分かっているなら、全居室の窓ガラスが全く開かないように補助錠を設置しておきましょう。

補助錠



最後に

 介護施設としての台風対策について、まずは報道されている対策や、施設でマニュアルとして決まっている基本の対策をして下さい。


 その上で、今回紹介したのは基本の対策だけでは見落としがちだったり、対策できない不測の自体となり得る出来事の紹介と対策となります。


 そのため本記事で紹介した対策だけでは足りません。

 キチンと基本の対策をした上で、今回紹介した対策を併せて行ってみて下さい。


 結果的に不要な対策になれば、それは

「対策したことが活用することなく良かった」

と思いましょう。


 しかし、実際に私が体験してきた、本当にあった出来事ですので、他人事と思わず、万全の対策をしてみて下さい。


 台風が過ぎ去った後、変わらぬ日常を過ごしましょう!



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