救急車を呼ぶ方法と、知っておくべきことマニュアル
救急車を呼ぶかどうかの判断
「救急隊はすぐキレる!」

これを知ると救急通報したくなくなる人も出てくると思いますが、いざという非日常の中でショックを受けないように、事実なので言っておきます。
《私が知る限りの救急隊員》
と一応前置きはしておきますが、もしも、救急要請するような状態じゃなく通報すると、到着した救急隊は基本的にキレます。
通報者の前でキレるかどうかはその隊員次第ですが、私の警察経験上も、介護経験上も、どちらでもキレている姿は腐るほど見てきています。
「何で呼んだんだよ。ふざけんなよ」
と言う感じに悪態をつきます。
これは、
「迷うことなく即救急要請をして下さい!」
と消防庁が公言している条件に当てはまる状態で通報しても、到着時に回復していたらキレます。
これは警察と消防の仲が悪い要因の一つでもあります。
<判断は通報者がする>
救急車は緊急時に呼ぶ車両なので、何でもかんでも呼ぶことは出来ません。
いえ、厳密には呼べますが、貴方の軽いその行動で別の人命が失われます。
通報すると基本的に救急車は出動しますので、救急車を呼ぶかどうかの判断は通報者がすることになります。
消防・救急の方では判断しませんので、
「通報して聞けば良いや」
と思わないで下さい。
<救急車を呼ぶべき状態>
救急車を呼ぶべきかどうかの判断基準は一応示されています。
それらが
- 意識がない。
- 呼吸停止、心臓停止で人工呼吸または心肺蘇生法が必要な人。
- 呼吸が困難である。
- 胸痛がする。
- 怪我をして出血がひどい。
- 腹部を強く打った後、痛みが強く、嘔吐や吐き気がする。
- 広範囲なやけどをした。
- 頭を打った。または、その他の理由で意識状態がおかしい。
- 事故などで、脊髄を損傷したおそれがあり手や足の一部または全部が麻痺している。
激しい腹痛がする。 - 大量の吐血や下血がある。
- 痙攣が続いている。
等です。
色々と書いてありますが、要は
「これって何かヤバくない?」
と誰でも思うような状況と言うことですね。
救急車を呼ぶ前に相談する場所
先ほどまでの情報で
「通報判断なんて出来ないし、それでキレられるなんて嫌だ!」
となる人もいると思います。
その考え方は、他にも人がいる状況なら選択可能だと思いますが、自宅で親族が倒れた場合はそうも言っていられません。
でも、判断が難しい状況もあります。
でも、救急に相談は出来ないし、下手をしたらキレられるし。
どうしたら良いのか悩みますよね?
そんな時には#7119に電話をして下さい。
24時間365日、常時医療関係者に救急対応すべきか?応急措置の方法は?等の相談ができる専用の電話番号になります。
繋がらない場合は、都道府県ごとに固定電話番号もありますので、事前に調べておくと良いと思います。
自分で救急車を呼ぶ
<公衆電話で救急車を呼ぶ>
救急搬送するとなったら今度は救急車を呼びましょう。
その際は119番です。
携帯電話、スマホで通報する際はそのまま119に掛ければつながります。
問題はスマホが、バッテリー不足とか、圏外等だった場合です。
その場合には公衆電話で通報することになるかもしれません。
しかしスマホがここまで普及した現在、公衆電話で緊急通報をするどころか、公衆電話に触ったことがない人もいると思います。
そこで、公衆電話での通報方法をご紹介します。
【緑色の公衆電話で緊急通報をする方法】

緊急通報をする場合、公衆電話はお金は不要となります。
お金を入れなくても通報出来ます。
手順です。
①、受話器を取る
②、画像左下にある赤い丸ボタンを押す
③、119番を押す
です。
なお、電力会社からの通電ではないため、停電時にも使えます。
<灰色の公衆電話で緊急通報をする方法>

こちらは緑色より簡単ですが、手順をお教えします。
①、受話器を取る
②、119番を押す
つまり、普通に119番に電話すれば無料で繋がると言うことですね。
こちらも停電時でも繋がります。
【ピンク色の公衆電話で緊急通報をする場合】

かなりレアですが、まだ古い公民館等に置かれているのを見掛けることもあります。
しかし、残念ながら、この公衆電話では基本的に緊急通報は出来ないと考えて下さい。
厳密には通報方法はあるのですが、スマホのあるこのご時世で緊急通報のために、このピンク公衆電話で緊急通報をするメリットは皆無かと思います。
緊急通報出来るようにするための作業は管理人にしか出来なくて大変なんです。
住所を調べる方法
119番に通報したら場所を聞かれます。
スマホで通報する場合にどうしたら良いでしょうか?
もちろん、スピーカー設定にしつつ、マップ機能で調べても構いませんが、非日常のそのような場面で手が震えていたら難しいです。
そこで、どのようなことを伝えれば場所が伝わるかご紹介します。
<目標物を言う>
これが一番多いと思います。
周りを見渡して、神社仏閣、学校や公的施設、お店等々。
救急隊は地元の土地勘がありますので、これらの情報で伝わります。
<電信柱の電柱番号を伝える>

各電柱には電柱番号がプレートで貼られています。
それを伝えると救急で住所が分かります。
位置は地面から概ね3メートルの高さに貼られています。
簡単ですが、図を参照して下さい。
<電話ボックスから電話する>
これはスマホから電話するとは違いますが、知っておいて良いと思うので言っておきます。
電話ボックスから通報すると、それだけで救急には住所地が伝わります。
そのため住所を調べる手間を考えたら、近くに電話ボックスがあれば、電話ボックスで通報するのが確実かもしれません。
ちなみに、電話ボックス限定なので、公衆電話でも電話ボックスじゃないならダメです。
周囲の人に救急車を呼んでもらう時の注意点
<警察学校で教わった知識>
この情報は警察官の訓練施設警察学校での救急法の授業で習うことです。
それが都道府県ごとなのか、教官ごとなのかわかりませんが、全ての警察官が教わることではないようです。
今回はそんな貴重な情報もご紹介します!
その情報とは、自分は傷病者に付き添っており、周囲の人間に救急車を呼んでもらう時の注意点です。
<「救急車を呼んで下さい」>
貴方は他の人に救急車を呼んでもらう時、何と依頼しますか?
「救急車を呼んで下さい」
でしょうか?
多くの人がこのように依頼すると思います。
しかし、それでは救急車が呼べないことがあるんです。
何故か?
救急車を呼ぶ状況と言うのは、要は緊急事態です。
人によっては一生で1回あるかないかくらいの体験です。
そのような状況では、周囲の人間はパニックを起こしている場合があります。
すると
【救急車を呼ぶ】
ではそれが出来なくなる人も結構多くいるんです。
何故呼べないのかと言うと、
《救急車を呼ぶ番号が何番か分からなくなるから》
です。
冗談のように感じる人がいるかもしれませんが、これは本当に多いです。
笑い話じゃなく、実際に看護師でも
「あれ?救急車って何番だっけ?」
とやっている人も見掛けるほどです。
看護師ですら分からなくなることがあるのに、掛け慣れていない人では尚更ですよね。
<「イチ・イチ・キュウ、に電話して下さい」>
だから、周囲の人に救急車を呼んでもらう場合は
「1(イチ)・1(イチ)・9(キュー)に電話して下さい」
と依頼しましょう。
電話さえ掛けてしまえばあとは電話口の救急が何とかしてくれるので、とにかく電話させるための最低限の情報だけ与えましょう。
これも笑い話じゃありませんが、
「119(ヒャクジュウキュウ)番に電話して下さい」
でも、
「えっと、ヒャクジュウキュウ番って何番だっけ?」
となりますので、
「イチ・イチ・キュウ番」
と数字一つ一つを伝えて依頼しましょう。
最後に
普段常識的に分かっていることでも、イザとなると出来なくなるモノです。
普段から少しでも緊急時のことを意識しておくと、スムーズに通報出来るかもしれません。
救急時の1分、1秒は命を左右するほど、本当に重要な時間です。
「パニックのせいで大切な人が亡くなってしまった」
なんて状況になったら笑い話じゃ済みません。
是非何度も頭でイメージをして、緊急時の1分1秒を失わないようにしましょう。
「ところで、この記事を書いている貴方はどなた?」
と疑問に思った貴方は私の自己紹介もご覧ください。
私は介護に関してこのように
◎、曖昧なまま使われている部分
◎、時代の変化についていけるような情報
◎、介護に対するやる気の向上
等に関する情報を出していきますので、是非また来てくださいね。
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