介護業界で賛否極論の歌!樋口了一さんの手紙

歌詞


年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
どうかそのままの 私のことを 理解して欲しい
私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを 教えたように 見守って欲しい

あなたと話す時 同じ話を何度も何度も 繰り返しても
その結末を どうかさえぎらずに うなずいて欲しい
あなたにせかまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は
いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた

悲しいことではないんだ 消えて去って行くように 見える私の心へと
励ましの まなざしを 向けてほしい

楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを いやがることきには 思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを

悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい

いずれ歯も弱り 飲み込むことさえ 出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったなら
あなたが か弱い足で 立ち上がろうと 私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの 手を握らせて欲しい

私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと 思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力が ないのを知るのは つらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを 持っていて欲しい

きっとそれだけで それだけで 私には勇気が わいてくるのです
あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変らぬ愛を 持って笑顔で答えたい

私の子供たちへ
愛する子供たちへ

               手紙~親愛なる子供たちへ~ 樋口了一

手紙~親愛なる子供たちへ~ 樋口了一

手紙~親愛なる子供たちへ~ 樋口了一


賛否極論の理由

 歌でもなんでも、受け手によって捉え方が違うと言うことは往々としてあります。

 この手紙~親愛なる子供たちへ~もその一つです。

 内容がかなり介護の深い部分まで言っているので、受け手の受け取り度合いが極端なようです。


 この介護に大きく関係している歌がどのように受け取られているのかを紹介します。



<介護職員・ご利用者家族等>

「感動した」

と涙を流す人が多くいます。


 歌詞の内容としては、自分の意思を伝えることのできないご利用者を理解することが出来るような内容ですからね。


 認知症で状況を認知出来ないご利用者にも、それまで生きてきた軌跡があるんですよね。

 物語があるんですよね。


 ご利用者は一人にしないで、手を握っていて欲しいんですよね。

 そして自分のせいで家族が泣かないでいて欲しいんですよね。


 今の貴方が

「認知症になって家族に迷惑を掛けるくらいなら早く亡くなりたい」

と思っているのと同じ感情を、ご利用者も持っていると言うことですね。


 普段からご利用者を理解しようと考えている介護職員やそのご家族にとっては情景が目に浮かび、感動するわけですね。



<自宅で介護をしているご家族>

「ヘドが出る」

と怒りを露わにする人が多いようです。


 歌詞の内容としては、

「私のことをキチンと理解して下さい」

と言ってるわけです。


 つまり、

「私はキチンと理解出来ていないと批判しているんでしょ?」

「理解出来ていないなら、もっと頑張って尽くすような介護をしろと言うことでしょ?」

と受け取っているわけですね。


 自宅で介護することが片手間に出来るくらいの大変さなら、このように受け取ったとしてもそこまで不快な感情は湧かないと思います。


 しかし、自宅で介護知識のない家族が介護をするというのは、誤解を恐れずに大変さを表現するなら

【先の見えない地獄】

だと思います。


 先の見えない地獄の中で、どこにも、誰にも相談できない状態になっていたとしたら、そんな限界ギリギリな心理状態でこの歌を聞いたらどうでしょうか?


「もっと苦しめ!まだ限界じゃないだろう!一生地獄にいろ!」

と言われているようなモノです。


 自宅で介護をしている家族にとっては、更に追い込まれてしまうだけなんですね。


 ハッキリ言って、自宅で介護をしている家族が介護に関連する事件を起こしてしまう感情は理解できます。

 そのくらい自宅で介護すると言うことは大変で、追い込まれてしまうことだと思います。


 追い込まれている家族は、悪い事は言いません。

 今すぐ地域包括支援センターに相談して下さい。


 介護に関する相談や介護サービスの紹介や説明、サービス利用までのサポート等々をしてくれます。


「もう限界です!」

と言ってその日から介護サービスは受けられません。


 そこから介護認定手続き等を始めますので、1ヶ月くらいは掛かります。

 介護度を出して貰うだけでも今からしておいた方が貴方と家族のためです。


 ネットで

【地方包括支援センター】

と検索すれば、最寄りの地方包括支援センターを探す事が可能です。


 介護サービスを利用すると

「家族としての義務を果たせなくなる。」

「家族なのに無責任な気がして自己嫌悪に陥る」

のような貴方はこのように考えてみて下さい。


「介護サービスを利用しないと、介護保険料を支払っている分だけもったいない」

と。


 普通の生命保険とか、自動車保険、普段から保険料を支払っており、折角使える状態なのに、使わないなんて選択しますか?

 それこそ保険が下りるなら、保険を使って自分の負担を軽減させますよね?

 自己嫌悪と言う感情が湧いてきますか?


 使える時に使わないと保険料を支払っている意味がないんですから。

 介護も同じです。


 40歳を超えたら介護保険料の支払いは義務です。

 折角保険料を支払っていて、活用できるのに、活用しないんですか?


 健康保険や自動車保険を使うことは無責任なんですか?

 違いますよね?


 介護保険も同じように考えてみてはいかがでしょうか?

 少しは気が楽になるかもしれません。


 兎にも角にも、専門家に相談することは無責任でも何でもありません。

 弱さでもありません。


 保険を使うかどうかはともかく、相談だけは絶対にして下さい。




樋口了一さんとは?

 樋口了一さんをご存知の方はいますか?

 樋口了一さんを知らなくても、この人の歌や、主題歌だった番組を知っている人は多いと思います。

 樋口了一さんが主題歌を歌っていた番組とは

【水曜どうでしょう】

です。

水曜どうでしょう

 大泉洋さん、鈴井貴之さん、 藤村忠寿ディレクター、嬉野雅道ディレクター

が出演している旅(?)番組ですね。


 その主題歌 1/6の夢旅人は有名です。

 私もそこから彼の歌が好きになりました。

1/6の夢旅人 樋口了一

 樋口了一さんは、自身がパーキンソン病で介護される経験があるそうです。

 更に、自身の親の介護経験もあるとか。



 その時の経験をキッカケにこの歌を広める活動をされているようです。


 批判の方の意見もご本人は知っているようですが、

「それでもこの歌を必要としている人はきっと多くいる」

との信念から活動をされているそうです。




歌が出来た経緯

 この手紙~親愛なる子供たちへ~はとても変わった経緯で完成しました。

 調べてもらえばわかりますが、

【作詞者不明】

です。


 樋口了一さんが作詞・作曲ではありません。


 ではどこから出てきた歌詞なのでしょうか?

 それはチェーンメールです。


 チェーンメールと言うのは、今でいうところの迷惑メールです。


  角智織さんに届いたポルトガル語で書かれた一通のチェーンメール。


 迷惑メールの類ですから、普通は即削除ですが、角さんは直感的に

「これは削除してはいけない気がする」

と翻訳をしたそうです。


 すると親から子供に向けて宛てたと思われる、このような詩が書かれていたようです。

 それを友人の樋口了一さんに見せたところから、この歌が作られます。


 ちょっと運命を感じるようなエピソードですよね。


 このタイミングで、樋口了一さんが患っているパーキンソン病治療薬に光明が見えたと言う情報があるのも何かの運命なのかもしれませんよね。


 件名は認知症薬となっていますが、原理的にパーキンソン病にも効果がある薬の発見となっています。

【認知症の進行停止・治療薬の発見。 <医師:高田任康先生>】




最後に

 貴方が樋口了一さんのこの手紙と言う歌・歌詞に感銘を受けようと、ヘドが出ようと、この歌は無くなりません。


 そして、実際に必要としている人が存在していることは確かです。


 日本人はマイナス面に注目する人が多いと言われていますが、これで助けられている人がいる以上は存在意義があると思います。


 これは24時間テレビへの批判と同じかもしれませんね。

「出演者・有名人へのギャラがどうだ、こうだ。感動の押し売りがどうだ、こうだ。」

そんなことはどうでも良くて、24時間テレビと言う存在のお陰で助かる人がいる。


 その事実は確実にあるんですよね。

 それだけで存在意義としては十分ではないでしょうか。


 賛否極論なこの歌、貴方の心にはどのように響きましたか?



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