介護職員の能力 <気付き>

2019年11月24日

介護職員の凄さ

 介護職員の凄さは

【凄いと感じさせないで高度なことをサラっとこなす】

部分にあると思います。


 そのせいで、当の介護職員本人も、周囲の人間もそれが凄いことだと評価・自覚出来ていないことがとても残念です。


 今回は、そんな凄い能力の一つ

【気付き】

についてです。




気付きとは?

 言葉や意味合いとしては、日常で使っている意味と全く同じです。

 つまり、変化に気付く能力のことです。


 世間で

「難しい」

と言われる代表的な事と言えば

【女性の髪形の変化】


 これに気付くかどうか?

 これも気付きの一つです。


 介護職員はこの

【気付き】

の能力が異常に高いんですね。


 ただし、その気付きの能力がプライベートで発揮されるとは限りません!

 そのため、彼氏が介護職員だからと言って彼女の髪形に気付けるかどうかは全くの別問題です!


 あくまでも仕事上の能力としての話ですので悪しからず。




介護職員の気付き能力

<内面の変化に気付く>

 先程紹介した、女性の髪形の変化。

 これはイージーも、イージー。


 介護職員の持っている気付き能力のスタートラインにも達していません。

 何故なら、介護職員の気付きの対象は外見だけじゃないからです。


 もちろん、目に見える外見も重要な要素です。

 しかし、介護職員が気付くのは見た目ではなく、その見た目の裏や元にある内面です。


 髪型の変化なら、その裏には失恋、逆に恋をしている、その他ただ単に暑いから、気持ちを切り替えたい、決意、イメチェン、自暴自棄、自己嫌悪・・・・等々、様々な感情があり得ます。


 それを、本人に聞かなくても表情や動き等からある程度察知出来ます。


 そのため、

【髪型の変化に気付けるか?気付けないか?】

という、見れば分かる部分だけを問題視している間は介護職員の気付きには追いつけません。


 これに近いことは北海道のお菓子メーカー六華亭の前社長、小田豊さんがやっていましたね。

 全従業員の毎日の状態を一人で全て把握されていたと言われています。



<言葉に出来ない事に気付く>

 これが介護職員として一番重要と言っても過言ではない気付きの一つです。


「”何が違う”と言葉に言い表すことは出来ないけれど、いつもと何か違う」

これに気付けること。


 これが介護職員の最大の気付き能力だと思います。


「そんなの大したことないじゃん」

と思う人がいるかもしれませんが、これって実は物凄い能力なんです。


 人気講演家の鴨頭嘉人さんも言っていますが、

「人は言語で考える生き物」

とされています。


 感じたことを一度頭の中で言語に変換してから物事を考えるんですね。


 しかし、介護職員のこの気付きはその

【言語化】

が出来ないことへの気付きなんです。


 つまり、常人の気付き能力の、上の次元の気付き能力なんです。



<健康状態に気付く>

 先程まで言った気付きから、相手の健康状態に気付く能力が高いです。

 このように言うと

「気持ち悪いと言っているとか、気持ち悪そうにしている等から誰だって気付ける」

と考える人がいるかもしれません。


 しかし、介護職員が普段から一緒にいる気付きの対象者はどんな人でしょうか?

 もちろん、施設の形態等によって差はありますが、認知症の高齢者です。


 認知症がどのような症状の病気かはこちらをどうぞ。

【認知症とはどんな病気?どんな症状なの?】


 つまり、自分から

「気持ち悪い」

と言ったり、気持ち悪そうにしているとは限らないんです。


 そもそも自分の体調が悪いことを認知出来ていないこともありますからね。

 つまり見た目的にはいつも通りだと思って下さい。


 見た目はいつも通りの人の体調の変化に気付けるのが介護職員です。


 流石に百発百中とまでは言いませんが、かなりの高確率で当たります。


 そもそも、勘違いで何ともなかったのなら、

「何もなくて良かったね」

と言う話ですからね。




実際にあった気付き例

 私が今まで気付きからご利用者を救えた時の話を例としてご紹介します。


<食事量と行動>

 ご利用者Aさんは言葉を発することはほぼありません。

 骨折等をしても痛がらず、平然としているくらいの認知症です。


 しかし、体は元気で、常に施設内を車いすで疾走しているような方です。

 話掛けると笑顔を見せてくれます。

 そんなある夕食の時です。


 そんな元気一杯なご利用者Aがご飯を残し、食後の疾走ではなく、早々に部屋に戻ってしまいました。


「これは何かある」

と感じてバイタルを測定し、看護師に連絡。


 そうこうしている間に救急車を呼ぶことになり、救急搬送後心筋梗塞と判明しました。



<何か違う>

 ある朝食後の食休みの時間帯。

 ご利用者Bさんはいつものように自分の食事席に座ったまま休んでいました。


 この方は精神病も罹患されているため、声を掛けると

「うるせぇな!」

と顔を真っ赤にしながらスグに怒鳴る方です。


 その日も職員が

「トイレに行きませんか?」

と声を掛けたところ

「うるせぇな!なんだよトイレって!」

といつものように怒鳴り始めました。


 しかし、たまたまその横にいた私は”何か”違和感を持ちました。


 先程も言ったように、言語化できない気付きなので、何がどう具体的に違うのか聞かれても困ってしまうのですが、しかし、明らかに”何か”が違うんですね。


 表情もいつもの赤ら顔とは”何か”が違う。

 声の出る感じも”何か”が違う。

 しかし、その”何か”は分からない。


 表情もいつものように赤らんでいるし、声も別に嗄(か)れているわけでも、呂律が回っていないわけでもない。

 でも明らかに”何か”が違う。


 この時の感覚は、胸がゾワゾワすると言えば良いのか、虫の知らせと言えば良いのか、理由なくその場を離れてはいけない強迫観念に捉われると言えば良いのか・・・

 感じ方の表現も難しいのですが、いわゆる第六感と言うモノに違いのかもしれません。


 看護師に報告をし、このご利用者も救急搬送され、脳梗塞でした。




介護職員の気付きを潰す環境

<気付きを発揮できない介護職員がいる>

 このように介護職員の気付きは特殊能力と呼べるようなモノなんです。

 これは私の気付いた例の一部を紹介しましたが、私が特殊なのではなく、ほとんどの介護職員が持っている能力です。


「こんな些細なことに気付ける人が沢山いるなら安心だ!」

と思っていただけるととてもありがたく思います。


 しかし、残念なことに、この介護職員の特殊能力を潰す存在があるんです。

 そのせいでこの特殊能力を発揮できずにいます。


 介護職員のこの高い特殊能力を発揮できないように潰している存在が看護師です。



<介護施設の看護師の態度>

 私の気付きの例を読んでいて、現職の介護職員の中には強い違和感を持った人がいると思います。


 それが”何か”違和感だけで

【看護師に報告した】

と言う部分です。


 そうなんです。

 全ての施設看護師とは言いませんが、私が知る限り介護施設の看護師って、介護職員のこの

【”何か”違和感】

 この報告を潰す看護師がかなり多いんです。


「”何か”って何? で? それが何なの? 私達に何をしろって言いたいの? こっちは忙しいんだからもっと具体的に起きてから言ってくんない?」

のように言ってくる看護師がほとんどです。


 そして、そのまま何もされずに放置されて病気が悪化。

 悪化してから

「何でもっと早く報告しなかったの?使えねぇな」

のようなことを言ってきます。


 報告を聞かなかったのは看護師なのに、ほとんどの看護師は物事が悪化すれば悪化するほど、介護職員に責任転嫁をしてくるんですね。


 これが私が知る限りの施設での看護師の主な態度です。



<介護職員は違和感を報告しなくなる>

 どうですか?

 こんな態度をされるのに”何か”の違和感で報告しますか?


 そのせいで看護師に報告をしたくなくなるんです。


 そのせいで”何か”違和感に気付いていても

「何かの勘違いだろう」

と介護職員は自分を無理矢理納得させてしてしまうんです。


 それでいて看護師は

「介護はご利用者の命を預かっているんだからもっとしっかりしろ!」

と言ってきます。

 自分達で介護職員のその高い特殊能力を潰しているのに。



<キチンと聞いてくれる看護師に感謝>

 不幸なのはご利用者です。

 介護職員の気付きに看護師がキチンと対応をしていれば、たった少しのそれだけの手間で命が救われるのに、それが看護師の態度一つで救われなくなり得るわけですからね。


 そう言った面で、私の”何か”の違和感でも受け入れて、キチンと対応してくれている今の施設の看護師には感謝しかありませんね。


 もしも貴方の施設の看護師も介護職員の話や報告を否定せず、キチンと真摯に聞いてくれる人なら、それは特殊なレベルで良い看護師だと思います。


 他の部分で

「細かいことうるさいな!」

「介護のこと何も分かってくれないな!」

等々色々と文句はあるかもしれませんが、間違いなく良い看護師だと思います。


 話を聞いて、受け入れてくれる。

 こんな看護師は施設ではレア中のレアです!


 様々言いたい事や、文句はあれど、感謝して良いかと思います。


 こんな看護師がいる施設、羨ましいですよね?

 ちなみに、今私の施設は介護職員、採用募集中です!


 そのため、この記事を読んでいる貴方が、偶然私と一緒に仕事をすることになるかもしれませんね!




最後に

 今回は介護職員の伝家の宝刀と言っても過言ではない、【気付き】についてでした。

 介護職員は自分達のことを低く評価し過ぎです。

 貴方達、私達は凄い事をしているんですよ!


 この部分に関しては、今後も他の高い特殊能力について記事を書いていきます!

 ドンドン自己肯定をしていきましょう!


 更にご家族等は

「介護士さん達は大変ですねぇ」

じゃなくて、

「介護士さん達って凄いんですね!!!」

と思っていただけると最高です!


 前者の言葉は能力を評価しているのではなく

「誰もやりたがらないような大変な仕事」

と見ている評価なんですよね。


 そうじゃないんです。

 誰それと簡単には出来ない高い能力を持っているんです。


 だから

「大変ですね」

ではなく

「凄いですね!」

と言う評価をして欲しいんですね!


 少しでも介護職員の凄さ、自分達の凄さが分かっていただければ幸いです。



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