【介護】事故報告書の目的と知っておくべきこと。「誰が書くの?」等の問題が一発で解決します!

2020年9月30日

 介護現場においてちょっと面倒で

「書きたくないなぁ~、面倒だなぁ~」

となりがちな事故報告書。

 

 貴方はそんな事故報告書の目的・書く理由をご存知ですか?

 

「改めて言われるとよく分からないかも!」

「先輩に教えられてないし、書けと言われるから書いているだけです!」

そんな介護職員さんも多いと思います。

 

 そこで今回は

『事故報告書の目的と知っておくべきこと』

についてお話していきます。

 

 この記事を読む事で

◎、事故報告書は何のために書くのかが分かり、適切な運用や書き方が出来るようになります。

◎、目的が分かることで、「誰が書くの?」のような問題がスッキリと解決します。

◎、事故報告書が適切に運用されれば、ご利用者の安全安心も向上します。

 

 それではそんな事故報告書について知っておくべき事を見て行きましょう!

 

 なお

「書く目的じゃなくて、具体的な書き方を知りたいんですけど!」

という貴方はこちらの記事をどうぞ!

>>>事故報告書の書き方を3個の要点に絞って、わかりやすく解説します。【新人介護職員~ベテランの確認用】

 

 

 

事故報告書を適切に運用するために目的を明確にする

 事故報告書の運用に関して、私が最も言いたい事は

『事故報告書は始末書ではない』

ということです。

 

ご利用者が転倒するのを発見した!

内出血を発見した!!

薬が床に落ちているのを発見した!!!

 

 そんな時に書くのが事故報告書です。

 しかし、ルールが曖昧なまま運用されており、事故の報告というその性質から

『始末書・反省文』

という位置付けで書かされている施設もあります。

 

 しかし、それは誤りです。

 何なら、本来の目的を邪魔する運用方法です。

 

 だから、私は

『事故報告書は始末書ではない!』

と一番伝えたいんです。

 

 始末書という扱いだと誰も書きたくなくて当たり前です。

 

 そして

『誰も書きたくない』

から発生してくる、一番多く聞かれる問題が

 

「これって誰が書くの?」

という問題です。

 

「発見者?それとも原因を作った人を探して、その人に書かせる?」

のような感じですね。

 

 そこで事故報告書を書く目的を明確にした上で、それらの問題を解決するために知っておくべきことを説明します。

①、事故報告書を書く目的・意味

②、「誰が書くの?」問題

③、事故報告書は始末書ではない

 

 それではこれらについて更に深掘りしていきましょう!

 

 

 

事故報告書を書く目的と知っておくべきこと

<事故報告書を書く目的・意味>

 事故報告書を書く目的。

 それは

『事故の再発防止のため』

です。

 

 同じような事故を再度発生させないために、検討する資料として使うのが事故報告書です。

 これだけです。

 

 とてもシンプルですが、

『始末書』

という性格を持たせてしまっている施設ではこのシンプルなことを忘れてしまいがちなんですね!

 

 このシンプルな目的を意識しながら

「この事故報告書は誰が書く!?」

という問題を考えてみましょう!

 

 なお、特に看護師が言う事の多い

「もし裁判になった時に貴方の身を守る書類になるんだよ!」

という部分に関しての考察はこちら。

>>>『介護の事故報告書を書くと、どのように職員の身が守れるのか?元警察官が考えてみた』

 

 

<「誰が書くの?」問題>

 事故報告書は

『再発防止のために書く書類』

でしたね。

 

 その観点で考えると、事故報告書を書くのは

『状況を一番把握している人』

です。

 

 発見者が書くとか、事故を起こした人が書くという観点ではなく、

『状況を一番把握している人』

が書くのが一番なんです。

 

 そのため、発見者が状況に一番詳しいなら、発見者が書けば良いです。

 事故を起こした人が一番詳しいなら、事故を起こした人が書けば良いです。

 

「じゃあ詳細不明の内出血を見つけた場合は誰が書くの?」

という場合。

 

 これは基本的には

『発見者』

で良いと思います。

 

 しかし、これも目線は同じです。

『一番詳しい人』

が書けば良いんです。

 

 詳細不明の内出血の場合の一番詳しい人

『発見者』又は『事故を起こした人』

です。

 

 しかし、そもそもご利用者本人が自分で作った可能性もあります。

 それなら、事故を起こした犯人探しをするよりも、発見者が書く方が確実ですよね。

 

 着脱介助をしている時に発見したのなら、そのような内容で書けば良いだけです。

 そもそも犯人探しなんかしたら怖くて誰も名乗り出れませんからね。

 

『犯人探し』

という感覚での人探しをしている時点で

『事故報告書=始末書』

との認識を持っている証拠ですしね。

 

 もし

「私がさっき介助したときに作っちゃったかもしれません!」

と名乗り出る職員さんがいれば、その場合には発見者ではなく内出血を作った人が書けば良いです。

 

 あくまでも

『一番詳しい人が書く』

の観点ならこのような臨機応変な対応もできますよね。

 

 

<始末書ではない>

 とても重要なことなので、何度も言います。

『事故報告書は始末書ではない』

 

『誰が書くの?問題』

でも少し言いましたが、犯人探しという事をしてる時点で始末書として見ています。

 

 しかしそれでは事故報告書本来の目的が果たせません。

 事故報告書の本来の目的は

『再発防止』

です。

 

 本来は

『事故報告書=良い事、功績』

です。

 

 しかし何故か

『事故報告書=悪いこと、不祥事』

との考えが蔓延してしまっているんですね。

 

 事故やご利用者の変化にいち早く気付いて、更に大きな事故に発展しないように対処した上で報告をしてくれて、更にそれが再発防止のためになるんですよ!?

 功績ですよね。

 

 これのどこに職員を責める要素がありますか?

 もちろん、職員に責任がある事故もあります。

 しかし、それだって再発防止のために正直に報告してくれているんですから、素晴らしいじゃないですか。

 

 世の中のほとんどの人は、報告すらしないで隠し通そうとします。

 それが正直な心情です。

 恐らく普段犯人探しをしているような職員や叱りつける役職者も、イザ自分が何かやらかせば隠して報告しませんよ。

 

 それなのに、

「自分がやりました」

と正直に報告してくれているんですよ!

 素晴らしいじゃないです。

 

 事故報告書が本来の意味で使われれば、このように職員の功績として称えることになります。

 

 そして

『事故報告書を作成する=功績』

となれば、みんな頑張って事故報告書やヒヤリハットを書きます。

 

 再発防止のために最も重要なのは

『出来るだけ漏れのないように全ての情報を得ること』

です。

 

 それなら

『事故報告書=不祥事』

とするよりも、功績として称えた方が再発防止のためになりますよね。

 

 事故報告書本来の目的である

『再発防止』

 

 このためには始末書ではなく、功績と位置付けた方が効果が高いわけです。

 目的を明確に意識することで、事故報告書の運用方法から位置付けまで、大きく変わるんですね。

 

 

 

まとめ

 今回の記事で最も伝えたい事は

『事故報告書は始末書ではない』

ということです。

 

 そのことを意識するだけで、事故報告書本来の目的を果たすための適切な運用ができたり、書き方が出来るようになりますよね。

 

 事故報告書本来の目的が分かることで、

「これ誰が書くの?」

のような問題もスッキリと解決しましたよね。

 

『事故報告書は始末書ではない』

と位置付けられて適切に運用されれば、再発防止の部分が強化されます。

 

 事故報告書を出せば功績になるのですから、職員もご利用者の動きを今以上に積極的に見るようになり、結果としてご利用者の安全・安心も向上しますよね。

 

「勉強になった!知らなかった!」

という貴方は、是非行動をしてみて下さい。

 

 まずは、小さくてやりやすいことから!

 今回の記事の内容を思い浮かべながら、貴方の施設でファイリングされている事故報告書を読み返して下さい。

 

 今までとは違った見え方がしてきますよ!

 そうしたら貴方の身になっている証拠です!

 

 

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