天気と認知症の関係 <雨の日に悪化する!?>

認知症

 認知症とは、加老性のいわゆるボケとは違います。

 その詳細はこちらの

【認知症とはどんな病気?どんな症状なの?】

をお読みください。


 実はこの認知症は雨の日に周辺症状が悪化するとされています。

 ただしこれは、医学的な研究があると言うより、介護職員の経験・実感の話です。


 それでも事実として多く見られている以上、それによって苦労しているご家族もいらっしゃるであろう事から、お話をしていきます。




どんな感じになるの?

 ここでは実際に私の経験を例示としてお話します。


 そのご利用者は90歳を超えた女性で、会話は可能。

 基本的には椅子に座ってテレビを観ていたり、人の声がすると会話に入ろうとする笑顔の多い女性でした。


 ただし、症状が出ると幻覚・幻聴も伴い、それにつられて何処かへ行こうとしてしまう状態でした。

 歩行は基本的に一人で可能ですが、たまにヒザが折れてしまうので、近くでの見守り・付き添いの歩行が必要な感じでした。


 仮にこのご利用者をAさんとしておきます。

 その日もいつものように施設の食堂で、年配の出演者が路線バスで旅をする番組を観てニコニコしていました。

 
 何故かご利用者はこの路線バスの旅・・・
 徳光和夫さんの【路線バスで寄り道の旅】
がとても好きなんですよね!

 その日の夜の天気は【雨】

 すると番組の終わる夕方頃より徐々にソワソワ、モジモジ、ソワソワ、モジモジ・・・

とし始めました。


 トイレに行っても、ソワソワ、モジモジ、ソワソワ、モジモジ・・・


 そうこうするうちに夕食が出来上がり、配膳をしました。

 さっきまでソワソワ、モジモジしていても、ご飯が来ると何もなかったように食べ始めました。


 そんな状態のまま就寝時間です。

 皆さんベッドへ横になり、夜勤の職員もひと段落です。

 その頃には外の天気はシトシトと冷たい雨。


 休憩の後、各居室の巡視に行きます。

 そしてご利用者Aの居室に入った瞬間です。

 ご利用者Aはベッドの上に立ちあがり、サーフィンをしていました。

まさにこんなノリノリな感じで!

 その後は付き添ってお話をするのですが、

「おい!お酒買ったか?ダメだよ買っておかないと!」

「お正月は私がやらないとダメなんだから」

と、お正月の話をしていたかと思うと、

「あの赤ちゃんは何処の子だ?」

「ダメだよ!赤ちゃん連れてこいよ」

等と赤ちゃんが見え始めたようです。


 このことからも分かるように、このご利用者Aの口癖は基本的に

「ダメだよ~」

です。


「ダメだよ~」

が始まってから、30分くらい経った頃です。


 ご利用者Aは、幻覚上の赤ちゃんにつられて

「私も行くから待ってないとダメだよ~」

とベッドから降り、居室を出て、廊下に出ました。


 私もその後を追い、会話をしながら廊下を一緒に歩きました。

 一緒に歩いた時間、有に2時間。

 もちろん、休み休みですが、このような状態になるとご利用者は疲れ知らずになるんですよね。


 普段はニコニコとした笑顔でテレビを観て過ごすようなご利用者も、天気が雨になると言うだけで、ここまで落ち着かなくなることがあるんですね。




何で雨だと症状が悪化するのか?

 先程も言ったように、医学的な研究は盛んではないようなので、正確なことはわかりません。

 そのため、ここは介護職員達の推測に過ぎません。

 それを踏まえて、自己責任で読み進めて下さい。



<気圧>

 天気が雨になると気圧が下がります。

 気圧が下がると血管が膨張しますので、血圧・血流にも影響が出ると考えられています。

 いわゆる気象病と言われるモノですね。


 認知症は脳に関係ある病気ですから、脳の血圧や血流量に変化があれば症状に変化が起きても不思議ではないですよね。


 イマイチ気象病のイメージがし難い人は、

◎、雨の日にはテンションが上がらない。

◎、雨の日には昔負った怪我がうずく

のような経験はありませんか?

 それです!


 貴方が健康で、そこれほど大きく天候の影響を受けていないからそれだけで済んでいるわけですね。


 気圧の変化への対応方法は正直わかりません。

 しかし、関係していることが血圧や血流量なら、しっかりと傾聴し、受容する。

 リラックスできるように環境を整える。

 気圧を変えることは出来なくても、ご利用者の心を落ち着かせる対応は可能ですよね。



<気温>

 気圧だけではなく、雨天により、気温が低下し、それが影響を与えているとの考えもあります。

 気温も血圧・血流に大きな影響がある要素ですからね。


 暑い夏には体が発汗して体温を出します。

 寒い冬には体温を逃がさないように鳥肌が立ちます。


 健康な人も、それによって夏は開放的に、冬は籠りガチになりますよね!


 これは気温差が影響していると言われますので、場所・時間等による気温差を体に与えないように衣類やエアコンで調整すれば対応可能です。



<湿度>

 湿度も血圧や体調に影響を及ぼす要素だとされています。

 ただし、これに関してはあまり研究結果その物がないようで、湿度が上がるとどうなのか?

 下がるとどうなのか?

はイマイチ分かりません。


 現時点では、気圧や気温の変化のおまけ要素くらいで捉えられている感じですね。


 これも気温と同じく湿度の変化、極端な乾燥や極端な湿潤等が影響を与えるようです。

 そのため、除湿機や加湿器等で調整すると対応可能です。



<低酸素>

 これはあまり言われていませんが、あり得ることなのでご紹介しておきます。


 雨の日は窓等を閉め切りますよね?

 そして人が室内に籠ります。


 すると、密封性の高い最近の家屋や施設では人の呼吸によって酸素が薄れていくと言うことですね。

 これが冬場でストーブを焚いていたら、酸素の消費量はもっと加速します。


 酸素がなくなるだけではなく、その分だけ二酸化炭素や一酸化炭素が増加します。

 このことが影響し、認知症の症状を増しているのではないか?

と言う見解です。


 そのため、気分を変えるとか、空気が汚い等だけの理由ではなく、認知症に関しても、換気をして空気を入れ替えることは重要なのかもしれません。




最後に

 日本は四季があり季節によって天気の傾向が変化します。


 更に、台風やゲリラ豪雨、梅雨、冬場の乾燥。

 地方によっては大雪。

 体や脳に影響を与える天気の変化が大きくある国です。 


 上手く付き合っていけると、穏やかな生活が過ごせるのかもしれませんね。

 それでもご自宅で介護し続けることが辛ければ、介護サービスの利用、施設の利用も検討して下さい。


 ご家族が思っている以上に様々な介護サービスがあり、貴方に合ったサービスもきっと見つかりますよ!


 施設入所だけしかないわけではありませんので、是非相談だけでも!


 相談先は最寄りの

【地域包括支援センター】

です。


 地域包括支援センターの場所が分からないなら

【都道府県の福祉部】

です。


 どちらもネットで検索すれば場所を調べられます!




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