介護の仕事としてのやりがい。<人の役に立つ>
今の学生は人の役に立つ仕事がしたい!

「将来どんな仕事をしたいですか?」
学生は嫌と言うほどに、自分に向けられるこの言葉を耳にすると思います。
すると多くの学生は
「人の役に立つ仕事がしたいと思っています。」
と考え
◎、警察官
◎、消防士
◎、自衛隊
等を希望しがちです。
しかし、この経歴を持っている私から言わせると、介護以上に人の役に立つ仕事はありません。
いや、多少の語弊がありますね。
正しく表現すると
人の役に立っていると『実感できる』仕事は他にはありません。
『人の役に立っている』と『実感』は別
<警察官はこんなに頑張っている>

私は警察官しか経験がないので、警察官を例に話を進めます。
確かに警察官も人の役に立つ仕事です。
しかし、実際に人の役に立っているからと言って、当の警察官本人がそれを実感できるかどうかは全くの別問題です。
その点で、警察官はダメなんです。
私の警察官に関するブログの方でも度々出てきますので、こちらでは短くしますが、警察官は市民に見えない部分で物凄く頑張っています。
それこそ、寿命を削るくらい頑張っている人もいます。
私も警察官時代は市民の為に、大量の血便を垂れ流すくらいに内臓に負担をかけるレベルで仕事に打ち込んでいました。
(酒・煙草等は一切しないので、食や嗜好品の不摂生はありません)
しかし、それでも自分が守っているハズの市民達から直接言われる言葉は
「暇人共が、仕事しろ」
「この税金泥棒」
等の罵声でした。
<罵倒では役に立っていると実感できない>

私の記憶の中で市民から感謝の言葉を掛けられた記憶は10回もありません。
どんなに頑張っても、その人達のために死ぬ気で頑張っても言われる言葉がこんなです。
すると人は
「人のためになっている」
と言う実感を味わえないんですね。
こんな言葉ばかり掛けられていると人は
「ふざけんなこの野郎!」
「何も見てないくせに、知らないくせに」
と反発心を持つようになります。
このように、
《人の役に立つ仕事》
と
《人の役に立っていると実感できる仕事》
とは全く別物なんですね。
人の役に立っていると実感できる仕事
<感謝されると役に立っている実感ができる>

では人は、どんな時に
「人の役に立っている」
と実感できるのでしょうか?
それはとてもシンプルです。
《自分の行為に対して感謝の言葉を掛けられた時》
です。
では、そんな仕事あるのでしょうか?
あります。
それが介護です。
<介護はその場で感謝される>

「おはようございます」
と声を掛けたら
「ありがとう」
食事の際に箸を渡したら
「ありがとう」
他の仕事でこんなこと有り得ませんよね?
もし貴方がコンビニでバイト経験がある人ならどうですか?
もし貴方が会社員ならどうですか?
もし貴方が警察官ならどうですか?
もし貴方が主婦ならどうですか?
貴方の日常において、こんな当たり前なことをしただけで、直接
「ありがとう」
と感謝されることがありますか?
介護と言う仕事にはそれがあるんです。
とても魅力的で羨ましいと感じませんか?
<感謝が当たり前になっていませんか?>

しかし、介護の世界しか経験したことがない人は、この感謝されることが当たり前になっています。
それがあまりにも当たり前になり過ぎてしまい、直接感謝されることに慣れてしまっており、どれだけ特殊で凄い環境なのか自覚していません。
これを読んでいる貴方は自分がやった行為に
「ありがとう」
と言われることがどれだけ凄くて魅力的なことか分かりますよね?
これを読んでいる介護職員が今までご利用者からの
「ありがとう」
を当たり前な挨拶みたいに捉えていたのであれば、再度それはとても凄くて、魅力的なことだと認識を改めてみて下さい。
最後に

いかがでしたか?
介護業界を知らない貴方にはとても魅力的な世界に見えませんか?
逆に、介護の世界しか知らない貴方は
「どうせ介護なんて他に行けるところがなかっただけの底辺」
のように思っていませんか?
貴方がいる介護と言う世界は他の業種が羨ましがるような環境なんです。
他人からの
「ありがとう」
その言葉を貰いたいと思っている人がどれだけいることか。
貴方のいるその環境は底辺どころか羨ましがられるほど、魅力に溢れる世界なんですよ。
貴方にいつも
「ありがとう」
と感謝の言葉を言ってくれる、ご利用者の顔を思い浮かべることが出来ますか?
恐らく全ての介護士が具体的に、ご利用者の顔と名前を思い浮かべることが出来ると思います。
それをもっと大切にして欲しいと思います。
貴方のいる介護と言う世界は、とても魅力に溢れた仕事なんですよ!
ここまで読んでくれた貴方に、私からも
「ありがとう」
「ところで、この記事を書いている貴方はどなた?」
と疑問に思った貴方は私の自己紹介もご覧ください。
私は介護に関してこのように
◎、曖昧なまま使われている部分
◎、時代の変化についていけるような情報
◎、介護に対するやる気の向上
等に関する情報を出していきますので、是非また来てくださいね。
ツイッターでは私がその時々で思ったことを気ままに垂れ流していますので、ツイッターのフォローもよろしくお願いします。
等も宜しくお願いします。